みなさんどうもこんにちは。
現役で特養の生活相談員として働く「てんぱまる@tenpamal」です。
社会福祉士・公認心理師などの資格を所持しています。
- 福祉・介護の資格は「取っても意味がない」と聞いたけど本当なの?
- キャリアアップに繋がるなら、資格を取りたいけど・・・
- 転職には有利に働くの?
- 時間と労力の割には、メリットが少ないみたい・・・
- 取る資格によって、意味合いは違うの?
福祉・介護の資格取得に関して、上記のように悩む方は多いでしょう。
この記事では「福祉・介護の資格を取る意味」についてメリットや目的から解説します。
【結論】福祉・介護の資格を取ることに意味はある
結論からお伝えすると、福祉・介護の資格は取得しておくべきです。
「資格を取ることに意味はない」は、本当の真実ではありません。
福祉・介護の資格を取ることで、様々なメリットを受けることができるからです。
資格の取得は、理想や目標を達成するための手段として、とても意味のあることです。
ぜひこの記事を参考に、資格取得を検討してみましょう。
「福祉・介護の資格は取っても意味がない」と言われる5つの理由
まずは「福祉・介護の資格を取っても意味がない」と言われる理由について解説します。
わたしの考える理由は、下記の5つです。
これらの理由は、福祉・介護の資格に限らず、他の資格にも当てはまる部分は多いでしょう。
1.「資格取得=自分の望む仕事につける」だと誤解しているから
「資格を取っても意味がない」と言われる理由として一番多いのは、「資格取得」=「自分の望む仕事につける」という誤解です。
福祉・介護業界は人材不足で、資格がなければ働けないということはありません。
また資格を取っても、必ず自分の望む場所・職種で働けるわけではなく、間違いなくお金を稼げるといった保障もありません。
つまり、「資格」と「自分の望む仕事」は、必ずしもすべてイコールにはならないのです。
けれども、「自分の希望する仕事につけないのなら、資格は意味がない」といった考えは、あまりにも極端な考えです。
2.実務経験の方が重視されると勘違いしているから
「資格より実務経験が重要」という考えの方は多くいます。
確かに福祉・介護業界においても、実務経験は重要な採用基準のひとつです。
しかし、同じような実務経験のある方が2名いて、そのうち1人が資格を所持しているとすればどうでしょう。
「実務経験+資格取得」の方が、有利であることは間違いありません。
繰り返しになりますが、「資格は意味がない」と決定づけるのは、安易で極端な思考と言えます。
資格はないよりも、あった方が良いことは確実です!
3.資格の難易度や分類に捉われているから
福祉・介護の資格は、比較的簡単に取得できるものが多く、「資格を取っても意味がない」と感じる方もいます。
福祉・介護の資格に国家資格は少なく、研修を受講するだけで取得できるような民間資格が多いことも特徴です。
国家資格である社会福祉士・介護福祉士ですら名称独占で、基本的には資格がなければできない仕事はありません。
しかし、高い難易度で業務独占の資格を取得したとしても、自分の理想とする将来や目標と重ならなければ、まったく意味のないものになってしまいます。
資格の難易度や分類だけで自分のキャリアを考えるのは、良い思考とは言えません。
>>介護職を徹底解説!職種の業務範囲と資格取得のメリット4選
4.資格を活かせなかった人や挫折した人の主張を鵜呑みにしているから
努力して資格を取ったのに仕事や転職に活かせなかった人は一定数存在します。
また資格取得試験に合格できず、途中で挫折してしまった人が、悔しさや嫉妬からネガティブな言葉を吹聴していることがあります。
これらはあくまで主観的な意見にすぎませんが、資格を上手に活かしている人も同じように存在するという事実を無視しているように思います。
すべてを鵜呑みにしないことが、大切ですね。
5.趣味や好きな事と混同しているから
資格を取ることを趣味や好きな事の延長線で考える人がいます。
これは、自分のキャリアデザインが設計できていない人に多く見られます。
自分の理想や目的と資格がミスマッチであれば、せっかく時間をかけても意味をなしません。
資格には「仕事や転職などに役立つ、お金を稼ぐために必要な資格」と「趣味や好きな事として、お金を稼ぐ目的ではない資格」があります。
両者を別物として捉え、混同して考えないように注意しましょう。
福祉・介護の資格を取得するメリット
続いて、福祉・介護の資格を取得するメリットについて解説していきます。
わたしの考えるメリットは下記の6つです。
1.給料アップに繋がる
福祉・介護の資格を取得しておくと、給料アップに繋がります。
給料アップは、「たぶん」「おそらく」といった可能性の話ではありません。
資格を取得しておけば資格手当がつき、確実に給料がアップします。
資格の種類や施設・事業所によって金額は異なりますが、ほとんどの場合に資格手当がつくため、資格を取ることに大きな意味があります。
2.キャリアアップに繋がる
資格を取得しておくと、キャリアアップに繋がります。
福祉・介護の資格は、仕事に就く前提として、取得しておかなければいけないものが多くあります。
そのため、長期的に福祉・介護職で働き続けるなら、キャリアアップのために資格を取得しておくべきです。
「自分らしいキャリアとは何か」をもとに、理想とする姿や将来の目標を定め、その目標に辿り着くために必要な資格を取得することで、キャリアアップに繋がります。
昇進やキャリアアップのために必要な資格を取得することは、とてもよい考えです!
>>キャリアデザインってなに?福祉・介護職にキャリアデザインが必要な理由4選と手順
3.仕事の幅が広がる
福祉・介護の資格を取得しておくと、仕事の幅が広がります。
実際に求人を見ても、「要資格」の募集はとても多いことから、転職にも有利です。
資格がないと働くことができない職場・職種も存在します。
福祉・介護の分野で仕事の幅を広げるためにも、資格の取得は重要と言えるでしょう。
仮に「趣味」や「好きなこと」の延長で取得した資格だとしても、異動・新規事業の立ち上げ・転職などのターニングポイントがやってきた時に、その資格が役立ちます。
実際にわたしの周りでも、「介護福祉士であるあなたに、介護リーダーを任せたい」「社会福祉士である君に、新しいデイサービスの管理者に就いてもらいたい」といった話は、よく耳にします。
資格を取ることは、新しい仕事のチャンスをつかみ取ることにも繋がります。
>>働き方別に紹介!介護職が働ける職場の種類と特徴 ~簡単フローチャート付き~
4.努力をアピールできる
社会福祉士・ケアマネジャーといった難関資格を所持していれば、合格するに至った努力が評価されます。
つまり資格を所持していることで、施設・事業所・上司等に対し、「結果を出すために努力する人」という印象を与えることに繋がります。
加えて、資格取得の目的が明確であれば、転職時の自己PRや面接でも、好印象を与えることができます。
5.自分に自信がつく
勉強して資格を取得することは、転職に役立つだけではなく、自分自身の心理面にもポジティブな影響があります。
資格を取得できると、「結果を出せた」「自分はできる人間だ」という自信がつきます。
また、資格取得に関する効率的な勉強や体験談を情報発信することで、上司や第三者から評価されることに繋がり、さらに自己肯定感が上がることにもなるでしょう。
6.費やした時間に価値が生まれる
たとえば、取得した資格が役立たなかったと仮定しましょう。
すると当然ながら、「費やした時間は無駄だった」と、ネガティブな感情を抱いてしまいがちです。
しかし、勉強に費やした時間は必ずしも無駄ではありません。
勉強を通して、みなさんには下記のような能力が自然と身についています。
- 学習時間を確保するためのタイムマネジメント力
- 必要な教材・商品等を調べる情報収集力
- 長時間勉強する集中力
- 誘惑に負けないセルフマネジメント力
資格取得を通して養った能力は、どのような仕事でも活かせるスキルです。
資格取得に費やした時間には、大きな価値があります。
目的別の資格一覧表
福祉・介護の資格を目的別に分類し、一覧表にまとめました。
自分の目的に合った資格はどれか、チェックしてみましょう。
「国家資格」「公的資格」「民間資格」の定義や分類には、正式・公式なものはありません。
公的資格(民間技能審査事業認定制度)は2005年に廃止されましたが、試験に合格することで国家資格の受験資格を得たり、特定の業務をするための資格要件となるような公共性の高い民間資格は、他の民間資格と区別するため、このブログでは公的資格と表現します。
1.基礎的な介護の知識・スキルを身に着けたい方
介護職としての基礎的な介護の知識・スキルを身に着けたい方へおすすめの資格は、下記の2つです。
どちらも、異業種から介護業界へ転職する際に、おすすめできる資格です。
資格名 | 資格の特徴 | 受講・受験要件 | 資料請求 |
---|---|---|---|
初任者研修 | ・介護職未経験者向けの公的資格 ・訪問介護員(ヘルパー)として働くために必須 ・旧ホームヘルパー2級相当 | なし | ・BrushUP学び ・シカトル ・ケア資格ナビ ・資格の大原 ・ニチイ |
実務者研修 | ・「初任者研修」の上位公的資格 ・サービス提供責任者として働くために必須 ・介護福祉士試験を受けるために必須 ・旧ホームヘルパー1級相当 | なし | ・BrushUP学び ・シカトル ・ケア資格ナビ ・ニチイ |
2.介護職のスペシャリストを目指す方
介護職のスぺシャリストを目指したい方へおすすめの資格は、下記の3つです。
介護福祉士は介護職で唯一の国家資格で、介護職として長く働きたい方にとっては、必ず取得しておきたい資格です。
資格名 | 資格の特徴 | 受講・取得要件 | 資料請求 |
---|---|---|---|
介護福祉士 | ・介護職で唯一の国家資格 ・ケアに関する専門的な知識・スキルを学んだスペシャリストの証 | ・介護の実務経験3年+実務者研修 ・介護の実務経験3年+介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修 ※その他社会福祉振興・試験センター参照 | ・ユーキャン ・アガルートアカデミー ・資格の大原 ・BrushUP学び ・ケア資格ナビ ・シカトル ・ニチイ |
認定介護福祉士 | ・介護福祉士の上位民間資格 介護福祉士よりも、更に多様な利用者や環境に対応できるための知識・スキルを習得できる | ・介護福祉士としての実務経験が5年以上 | ・認定介護福祉士・認証・認定機構 |
喀痰吸引等研修 | ・医療的ケア(痰の吸引・経管栄養)を行うことができる研修 | ・実務者研修の修了義務化(2017年)より前に介護福祉士になった方は講義・演習・実地研修 ・実務者研修の修了義務化(2017年)より後に介護福祉士になった方は実地研修のみ | ・BrushUP学び ・シカトル |
3.+αで介護職としての強みを作りたい方
ここからは、介護職としての強みを作りたい方へおすすめの資格をご紹介します。
下記7つの分類から自分に合った資格を取ることにより、介護職としての強みを作り上げることができます。
しかし、中には基礎的な知識やスキルしか学べない資格も存在するため、経験年数の長い方やベテランの方にとっては、得られるメリットが少ないと感じてしまうことも考えられます。
資格取得に失敗しないためには、「自分はどんな働き方がしたいのか」「自分にはどんな働き方が合っているのか」等、理想のキャリアを主体的・自律的に考え、「キャリアデザイン」を設計することが必要になります。
>>キャリアデザインってなに?福祉・介護職にキャリアデザインが必要な理由4選と手順
1.認知症ケア
近年、福祉・介護業界では、認知症ケアに対する質の向上がより求められています。
認知症ケアに対する専門性や資格は、自身の強みとなり、キャリアアップにも生かされるでしょう。
資格名 | 資格の特徴 | 受講・受験資格 | 資料請求 |
---|---|---|---|
認知症介助士 | ・認知症を正しく理解し、さまざまな事例から認知症の方への適切な対応方法、認知症の方と接する際の心構えやコミュニケーションの取り方などを身につけることを目的とした民間資格 | なし | ・ユーキャン ・公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 |
認知症ライフパートナー1~3級 | ・認知症の人の状況把握ができるスキル、コミュニケ―ション能力、アクティビティ・ケアプログラム運営能力、さまざまな症状の対応能力などを測る民間資格 | ・3級・2級はなし ・1級は2級の取得が必要 | ・一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会 |
認知症ケア指導管理士(初級) | ・認知症や認知症ケアを学び、認知症の方やそのご家族に適切な認知症ケアを通じて、尊厳、安心を提供するための民間資格 ・2年毎の更新 | なし | ・一般社団法人 職業技能振興会 資格取得キャリアカレッジ |
上級認知症ケア指導管理士 | ・認知症ケア指導管理士(初級)の上位民間資格 ・指導的な役割を担う人材の育成を目的とした民間資格 ・2年毎の更新 | ・認知症ケア指導管理士(初級)の合格者で、合格してから1年以上 ※福祉・医療系の国家資格がある方は、初級の受験を併願すると上級の受験可能 | ・一般社団法人 職業技能振興会 資格取得キャリアカレッジ |
認知症ケア専門士 | ・認知症ケアに携わる人の資質を向上し、生涯学習としての機会を提供するために設けられた民間資格 ・認知症ケアに対して高い学識と技能、倫理観を備えた専門職の養成が目的 ・5年毎の更新制 | ・過去10年間に実務経験3年以上 | ・一般社団法人 日本認知症ケア学会 |
認知症ケア准専門士 | ・認知症ケアの実務経験がない人に向け、認知症をより深く理解する機会を広め、質の高い介護人材の輩出に繋げることを目的とした民間資格 ・認知症ケア専門士とは違い、更新制ではない | ・満18歳以上の人であれば誰でも受験可能 | ・一般社団法人 日本認知症ケア学会 |
認知症ケア上級専門士 | ・認定証ケア専門士の上級民間資格 ・認知症ケアのチームリーダーや、地域のアドバイザーとして活躍が期待できる認知症ケアの専門士の養成が目的 ・5年毎の更新制 | ・認知症ケア専門士としての経験3年以上かつ、認知症ケア上級専門士研修会の修了者 | ・一般社団法人 日本認知症ケア学会 |
国は「認知症施策推進大綱」において医療・介護の質や、介護に携わる人の認知症対応力を高めていくと明言しています。
これに伴い、認知症ケアの現場で生かせる、より実践的な資格の取得を推進し、研修が都道府県単位で行われています。
研修は都道府県や指定都市が主催しているため、地域によってカリキュラムや受講条件が少し異なります。
また受講対象者は、施設・事業所に在籍している人のみで、推薦状が必要となります。
国が推進している認知症ケアに関する研修は、下記の通りです。
資格名 | 資格の特徴 | 受講・受験要件 |
---|---|---|
認知症介護基礎研修 | ・認知症介護の初任者や無資格者を対象とした基礎的な研修体系がなかったことを背景に創設された研修 ・研修時間は6時間 ・福祉・介護・医療に関する資格を持っていない人に対し、この基礎研修の受講が義務化された(2024年3月まで経過措置) | ・なし |
認知症介護実践者研修 | ・認知症介護に関する専門的な知識・技術を修得するための実践的な研修 ・認知症ケアの基本的視点や倫理、家族の支援方法、地域資源との連携、介助技術、アセスメントに基づいたケアの実践などが学べる ・6日間の講義・演習に加えて、所属する事業所で4週間の実習がある | ・身体介護に関する基本的知識・技術を習得した人で、かつ介護業務の実務経験が2年以上 |
認知症介護実践リーダー研修 | ・実践研修で得られた知識・技術をさらに深め、事業所における認知症ケアのチームリーダーになるための研修 ・リーダーとしてほかの職員を指導したり、ケアの調整を行ったりするなど、チームを効果的・効率的に機能させる能力が養える ・8日間の講義・演習に加えて、所属する事業所で4週間の実習がある | ・認知症介護実践者研修を修了して1年以上かつ、介護業務の実務経験が5年以上 |
2.介護予防
介護予防に特化した強みを取得したい方の選択肢になる資格です。
どの資格も、難易度はそれほど高くありません。
資格 | 資格の特徴 | 受講・受験要件 | 資料請求 |
---|---|---|---|
健康運動指導士 | ・国民の生活習慣病予防・適切な運動習慣の普及を目的とした公的資格 ・5年毎の更新制 | ・体育系の大学・短大や専門学校の卒業 ・3年以上運動指導が必要 | ・公益社団法人 健康体力づくり事業財団 |
介護予防運動指導員 | ・介護予防の観点から専門的知識を備え、筋力向上トレーニング等の介護予防プログラムを作成し、運動指導を行う民間資格 ・3年毎の更新制 | ・医療系や介護・福祉系の資格が必要 | ・BrushUP学び ・シカトル ・ケア資格ナビ ・地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所 |
介護予防指導士 | ・「筋力訓練指導」「ストレッチング」「転倒予防」「栄養ケア」「口腔ケア」などを指導できる民間資格 ・介護予防において総合的で幅広い知識・スキルを習得 | ・なし | ・特定非営利活動法人 日本介護予防協会 |
介護予防健康アドバイザー | ・中高齢者が安全に運動し、健康な暮らしをサポートする存在として設立された民間資格 | ・なし | ・ユーキャン |
健康予防管理士 | ・健康予防管理・指導の専門知識や専門技術を身につけ、その推進及び普及を役割とする民間資格 ・2年毎の更新制 | ・なし | ・一般社団法人 職業技能振興会 資格取得キャリアカレッジ |
3.福祉住環境・防災
福祉住環境・防災に特化した強みを取得したい方にはおすすめの資格です。
取得できれば、福祉用具専門相談員への転職もキャリアチェンジの選択肢となります。
資格名 | 資格の特徴 | 受講・受験要件 | 資料請求 |
---|---|---|---|
福祉住環境コーディネーター3級~1級 | ・高齢者や障がい者に対して、安全・快適に暮らすための住環境を提案する公的資格 ・2021年から2級、3級についてはIBT試験となった | ・3級・2級はなし ・1級は2級の取得が必要 | ・ユーキャン ・BrushUP学び ・シカトル ・ケア資格ナビ |
福祉用具専門相談員 | ・高齢者や心身に障害がある方などに、福祉機器の選び方や使い方などについて、適切なアドバイスを行う公的資格 ・福祉用具貸与・販売事業所は、2名以上の配置義務あり | ・なし | ・BrushUP学び ・シカトル ・ケア資格ナビ ・ニチイ |
防災介助士 | ・防災対策・訓練では置き去りにされがちな要配慮者・避難行動要支援者への応対が学べる民間資格 | ・なし | ・公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 |
4.レクリエーション
レクリエーションに特化した資格は、デイサービスやデイケアなど、通所系の職場に勤務する方にとって魅力的です。
資格名 | 資格の特徴 | 受講・受験要件 | 資料請求 |
---|---|---|---|
レクリエーション介護士2級~1級 | ・高齢者とのコミュニケーション能力やレクリエーション知識・スキルなどを身に着けることができる民間資格 | ・なし ・1級は2級取得が必要 | ・ユーキャン ・BrushUP学び ・シカトル |
音楽健康指導士 | ・「音楽を楽しむことで得られる効果や、音楽レクリエーション計画の立案方法など、多彩な知識が学べる民間資格 ・音楽と歌を使ったレクリエーションのスペシャリスト | ・なし | ・ユーキャン |
高齢者傾聴スペシャリスト | ・傾聴を通して、高齢者の心のケアや高齢者の生活の質(QOL)の向上を目的とした民間資格 ・ 聴く事を中心に、高齢者とのコミュニケーション能力を高めることができる | ・なし | ・ユーキャン |
5.食支援・口腔ケア
食支援や口腔ケアに関する知識・スキルの必要性は、年々高まっています。
「自分の口でおいしく食べるための支援」は、軽度者~重度者まで、どのような利用者に対しても必要な支援です。
資格名 | 資格の特徴 | 受講・受験要件 | 資料請求 |
---|---|---|---|
介護口腔ケア推進士 | ・「自分の口でおいしく食べられる」を支える口腔ケアの知識・スキルが身につく民間資格 ・誤嚥性肺炎の予防や生活の質(QOL)の向上に役立つ | ・なし | ・ユーキャン |
介護食コーディネーター | ・介護食の正しい知識や調理スキルが学べる民間資格 ・栄養や食事介助などの基礎知識をベースに、介護食ならではの調理法やコツが身につく | ・なし | ・ユーキャン ・BrushUP学び |
6.看取りケア
特別養護老人ホームなど、看取りケアに関わる介護職の方は、人生の最終段階(終末期)に関する知識・スキルを高めておきたいところです。
特に終活気ケア専門士の資格は、臨床での活躍が見込めるおすすめの資格です。
資格 | 資格の特徴 | 受講・受験要件 | 資料請求 |
---|---|---|---|
終活アドバイザー | ・終活の基礎知識をはじめ、社会保険制度、財産管理や相続対策、公的制度の仕組み、お葬式のことなど、幅広い知識が身につく民間資格 | ・なし | ・ユーキャン ・BrushUP学び |
看取りケアパートナー | ・看取りを行うために必要な知識やスキルを身につけることができる民間資格 | ・なし | ・ユーキャン |
終末期ケア専門士 | ・エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される民間資格 ・2年毎の更新制 | ・なし | ・終末期ケア協会 |
終末期ケア上級専門士 | ・終末期ケアの知識に加えて、チームマネジメント・教育・組織運営について学び、管理的、社会的な視点も兼ね備えた専門士を目指す民間資格 ・2年毎の更新制 | ・なし | ・終末期ケア協会 |
7.その他
上記に分類できない資格は、下記の通りです。
資格 | 資格の特徴 | 受講・受験要件 | 資料請求 |
---|---|---|---|
ガイドヘルパー (移動介護従事者) | ・障害により、移動をすることが困難な障害者などを対象に、外出などの必要なサポートなどの支援を行う公的資格 | ・不問のところがほとんどだが地域差あり | ・BrushUP学び ・シカトル ・ケア資格ナビ |
重度訪問介護従業者研修 | ・障害程度区分4~6に該当する重度の肢体不自由者の方に介護サービスを提供するうえで必要な公的資格 ・介護福祉士であれば取得せずとも実務可能 | ・なし | ・ユースタイルカレッジ |
サービス介護士 | ・心のバリアフリーを目指した意識改革や、高齢者・障害者に対する心構えと介助技術を身につけるための民間資格 ・3年毎の更新制 | ・なし | ・公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 |
准サービス介護士 | ・介助の心構えや知識を、短時間で効率的に学習できる民間資格 ・サービス介助士と市街、更新制ではない | ・なし | ・ユーキャン ・公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 |
整容介護コーディネーター | 高齢者を美容面から支えることにより、生きがいと精神的ケアを提供する民間資格 ・2年毎の更新制 | ・なし | ・一般社団法人 職業技能振興会 資格取得キャリアカレッジ |
4.介護事務・介護報酬請求の知識・スキルを身に着けたい方
介護事務とは、どこの施設・事業所でも活躍できる資格です。
施設や事業所の事務職員として、ケアマネジャーのサポート、介護報酬請求の業務や「介護給付費明細書(レセプト)」の作成などを主に行います。
多忙なケアマネジャーを支えるスタッフとして、介護事務は施設や事業所の運営に欠かせない存在です。
介護職から事務職へのキャリアチェンジを考えている方にとってはおすすめの資格と言えるでしょう。
運営団体によって資格名は異なりますが、それぞれの特徴に大きな差はありません。
資格名 | 運営団体 | 受講・受験要件 | 資料請求 |
---|---|---|---|
ケア クラーク(R) | 日本医療教育財団 | ・なし | ・ニチイ |
介護事務管理士(R) | 技能認定振興協会(JSMA) | ・なし | ・ユーキャン |
介護事務実務士(R) | 医療福祉情報実務能力協会 | ・なし | ・BrushUP学び ・シカトル ・ケア資格ナビ ・ヒューマンアカデミーたのまな |
5.生活相談員・管理者を目指せる介護資格
介護職から生活相談員へのキャリアチェンジや、管理者へのキャリアアップを目指す方におすすめの資格です。
これまで紹介した資格に比べると、取得するまでに時間がかかり難易度も高いですが、取得することができれば、福祉・介護業界で働ける職場・職種の選択肢が大きく広がります。
資格 | 資格の特徴 | 受講・受験資格 | 資料請求 |
---|---|---|---|
社会福祉主事任用資格 | ・福祉事務所の現業員として働く上で要求される任用資格 ・生活相談員、支援相談員、施設長、管理者になるための知識・スキルを取得できる | ・なし | ・中央福祉学院 |
社会福祉士 | ・ソーシャルワーカーの国家資格 ・福祉の相談援助に関する高度な専門知識・技術を有し、福祉や医療の相談援助の場において重要な役割を担う ・生活相談員、支援相談員、施設長、管理者になるために必要 | ※社会福祉振興・試験センター参照 | ・ユーキャン ・アガルートアカデミー ・資格の大原 ・LEC東京リーガルマインド ・BrushUP学び |
精神保健福祉士 | ・精神ソーシャルワーカーの国家資格 ・心に病を抱えた人がスムーズに生活を営めるように、相談や生活支援・助言・訓練・会参加の手助け、環境調整などを行う ・精神科病院で働くために必要 | ※社会福祉振興・試験センター参照 | ・LEC東京リーガルマインド ・BrushUP学び |
介護支援専門員 (ケアマネジャー) | ・ケアマネジメントを実施することのできる公的資格 ・介護保険の根幹の担う専門職で、施設・事業所の種類によっては必置資格 ・介護職からケアマネジャーへキャリアチェンジするために必要 ・大きく分けて「居宅系」「施設系」の2種類に分かれる | ・福祉・医療の国家資格等に基づく業務もしくは相談援助業務を通算5年以上かつ900日以上従事すること | ・ユーキャン ・アガルートアカデミー ・資格の大原 ・LEC東京リーガルマインド ・BrushUP学び ・シカトル ・ケア資格ナビ ・ニチイ |
衛生管理者(第一種・第二種) | ・職場における労働者の健康の管理確保と快適な職場環境づくりを立案・実施する国家資格 ・50人以上の労働者を有する施設・事業所の管理者(衛生管理者)となるために必要 ・第一種は全ての業務に対応、第二種は製造業や建築業、電気業などの業種では就任できない | ※労働衛生技術協会参照 | ・ユーキャン |
特養の生活相談員になりたい人は、これらの資格取得はmustだと考えましょう!
>>絶対に失敗しない!社会福祉士の通信講座を選ぶポイントとおすすめランキングTOP9
福祉・介護の資格取得におすすめの通信講座・スクール
ここで、わたしがおすすめする福祉・介護の資格が取得できる通信講座・スクールを一挙紹介します。
>>ニチイまなびネット|介護現場のノウハウを最大限に活かしたカリキュラム
>>LEC東京リーガルマインド|ライフスタイルに合わせて選べる最適の学習形態
>>ケア資格ナビ|簡単比較で自分のライフスタイルにぴったりのスクールを
>>シカトル|カンタン1分であなたにぴったりのスクールを一括資料請求
【まとめ】資格取得はあくまで手段
資格を取得すること自体が目的になってしまうと、自分の考えたような結果に繋がらなかった場合に「資格は意味がないもの」となってしまいます。
資格を取ることはあくまでも「手段」であり、理想や目標を達成するための一要素です。
このことを忘れなければ、どのような資格であっも、みなさんにとって必ず意味のある資格となるでしょう。
福祉・介護の資格を取ることで、様々なメリットを受けることができます。
この記事が、みなさんの資格取得を後押しするきかっけになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。