【内向型の特徴と活かし方】心理学的視点から徹底解説

てんぱまる
この記事の著者
業界20年目になる特養の施設長。

看取りとグリーフケアの経験を重ねる。
地域密着型サービス外部評価調査員・実務者研修講師・大学非常勤講師としても活動中。

マルチーズが大好き。

【保有資格】
社会福祉士/介護福祉士/保育士/幼稚園教諭二種免許状/公認心理師/第一種衛生管理者/主任介護支援専門員

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てんぱまる
てんぱまる

みなさんどうもこんにちは。

元介護士で、現役ソーシャルワーカー×心理師の「てんぱまる@tenpa_mal」です。

みなさんは「内向型」と聞くと、どのようなイメージが浮かびますか?

「内に向かう」という言葉のせいか、ネガティブなイメージを持つ方がほとんどでしょう。

また、自分が「内向型」だと感じている方の多くは、苦手なことを克服しようとする気持ちばかりが先に立ち、悩んでいる方が多いのではないでしょうか。

この記事では「内向型の特徴」と「内向型を活かす考え方」について、私の経験を踏まえながら、分かりやすくまとめています。

私と同じ「内向型」の方にとって、とても有益で参考となる内容となっています。

目次

内向型という言葉の概念

「内向型」は自分の内側(感覚・感情・思考など)に興味のベクトルが向かいやすく、「外向型」は自分の外側(起きている出来事や他人)に興味のベクトルが向かいやすいといった特徴があります。

「内向型」という概念を最初に提唱したのは、カール・グスタフ・ユングという心理学者です。

ユングが1912年に出版した『心理学的類型』で、性格分類の1つとして「内向型」「外向型」という言葉が初めて使われました。

当時は科学的根拠のない性格診断とされてきましたが、時が経ち、脳科学などの研究が進むにつれて、「内向型」「外向型」では、脳や遺伝子に違いがあることが分かっています。

とは言っても、みなさんが「内向型」か「外向型」をハッキリさせ、決めつけるものではありません。

なぜなら、誰もが「内向性」と「外向性」の両面を持ち併せており、その度合いは、年齢・環境・経験など、後天的な要素によっても変化するものだからです。

現在では、先天的な特性と、後天的な要素の割合は半々程度だとされています。

私たちは「外向的であることが良い」とされる社会で育っているため、自らの内向性を隠したり、正そうとします。

しかし、世の中に男性と女性がいるように、「内向型」と「外向型」にも優劣があるわけではなく、だた「違い」があるだけなのです。

しかも、人間の半数程度が「内向型」であり、生まれつき持った気質であることも多いようです。

このような事実を知っただけでも、安心できる方は多くいるのではないでしょうか。

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内向型と外向型の違い

「内向型」と「外向型」には、下記4つの違いがあると考えています。

  1. 刺激の容量
  2. 元気になる方法
  3. 好きなこと
  4. 情報を処理する時間

刺激の容量

  • 内向型…小さい(少しの刺激で十分)
  • 外向的…大きい(多くの刺激が欲しい)

「内向型」は「外向型」に比べて、「刺激」を敏感に感じます。「外向型」は少しの刺激では物足りず、ドキドキを沢山欲しがる一方、「内向型」は少しの刺激で満足する傾向があります。

外出したり、人と会ったり、新しいことにチャレンジしたりといった行動も、すべて「刺激」になります。

「その時間が楽しくて充実していても、後でドッと疲れを感じてしまう」というのも「内向型」の特徴です。

活動的な「外向型」と比べて、「体力がない」「時間を上手く使えない」「一度に沢山のことができない」と悩む方は多くは、体力や要領の問題ではなく、単に「刺激」に対する容量(キャパシティ)が小さいということが原因かもしれません。

元気になる方法

  • 内向型…一人で休息する
  • 外向型…他者と行動する

「内向型」と「外向型」では、疲れた時や休日の過ごし方(方法)に、分かりやすく違いが表れます

「外向型」は積極的に外出したり、誰かと一緒に過ごすことで元気になります。

一方「内向型」は、家で読書や映画鑑賞をするなど、一人で静かに過ごすことを好む傾向があります。

元気を充電するために、「外向型」は行動や刺激を必要とし、「内向型」は休息とくつろぎを必要とすると言われています。

「外向的」でも、一人で過ごす時間が好きな方はたくさんいると思いますが、「内向型」にとって一人の時間は好き嫌いではなく、切実に必要なものであり、重要性に違いがあります

「内向型」にとって一人の時間は、刺激を受けて疲れた心と身体をいたわり、エネルギーを回復させるための大切な時間なのです。

「気分転換したい」と感じた時は、無理に普段と違うことを行うよりは、あえて一人の時間をつくり、ゆっくりと休息をとるのも良いでしょう。

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好きなこと

  • 内向型…じっくりと考えること
  • 外向型…意欲的に活動すること

「外向型」は意欲的に行動すること、「内向型」はじっくりと考えることにより楽しさを感じます

「内向型」は積極的に自分から話しかけるタイプではなく、「物静かでつかみどころのない人」と思われることが少なくありません。

しかし、「深いところまでじっくり内省・吟味し、考察力に長けている人」であることが多くあります。

「内向的」な人と会話すると「話すのが苦手なんです」と言いながらも、しっかりとした自分の考えを持ち、論理的に自分の言葉で話せる方がたくさんいます。

また、哲学・人生観など、抽象的な話が好きな人が多い印象があります。

情報処理の素早さ

  • 内向型…遅い
  • 外向型…早い

「内向型」は「外向型」に比べて、情報処理に時間がかかる傾向があります

「外向型」には、話しながら考えをまとめていくタイプの方が多く、「内向型」にはじっくり頭の中で考え、まとめてから話し出す方が多いと言えます。

そのため、聞かれたことに対してすぐに答えられなかったり、人に話を伝える時には一度内容を整理する必要があったりします。

このような傾向は、「外向型」より「内向型」の方が、脳内で情報を処理する道のりが長いからだとされています。

私のソーシャルワークやカウンセリングの経験によれば、特に「情報処理の素早さ」に対してコンプレックスを感じ、悩んでいる方が多い印象を受けます。

「頭が悪いから」「ノロマだから」と決めつけたり、「脳に障害があるのかも」と不安になっている方も見受けられました。

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内向型に対する勘違い

「物静かでじっくりと考えてから行動する」といった傾向から、「内向型は内気で人付き合いや会話が苦手」というネガティブなイメージを持たれることが多くあります。

ネガティブなイメージを持たれる原因は、下記の3つの勘違いがあるからだと考えられます。

  1. 内気とは限らない
  2. 人見知りとは限らない
  3. コミュニケーション能力が低いとは限らない

内気とは限らない

「内向型」は頭の中でしっかりと情報を処理してから話す傾向があるため、周囲の人には口数が少なくて気が弱く、煮え切らないように映るかもしれません。

しかし、「口数が少ないこと」と「気の弱さ」は必ずしもイコールではありません。

私がこれまで関わってきた「内向型」の方には、自分の意見や信念をしっかりと発言し、良い意味で頑固な方も多くいました。

てんぱまる
てんぱまる

わたしも、どちらかと言えば頑固なほうかも………

人見知りとは限らな

「内向型」は一人で過ごす時間を大切にするため、「外向型」に比べると、誰かと一緒に過ごす事に対して、それほど積極的ではない一面があります。

また、人と接することも刺激の1つとして負担を感じやすく、知らない人との会話では緊張するなど、慣れるまでにも時間がかかるケースも多いでしょう。

しかし、「内向型すべての人が人見知り」というのは、あまりにも乱暴です。

「社交的で、人と話すことが好きであるため、接客業の仕事をしている人」のなかには、「就いている仕事のせいで、内向型であることを信じて貰えない」と悩んでいる方もいました。

コミュニケーション能力が低いとは限らない

「内向型」の方からは、「話すのが苦手」「会話が進まない」「話がまとまらない」といった悩みも多く寄せられます。

しかし、「内向型」のコミュニケーション能力が低いかと言えば、決してそうではありません。

会話は投げる人と受け取る人があって成立します。

つまり、コミュニケーション能力は、単に言葉の数の多さや、場を盛り上げる力だけで測れるものではないのです

周囲が飽きているのにマシンガントークを繰り広げる人が、コミュニケーション能力が高いとは言えません。

「内向型」は、鋭い眼で相手を観察し、じっくりと話に耳を傾け、深く考えてから言葉を発することができます。

むしろ、「内向型の方が、コミュニケーション能力は高い」という意見も少なくありません。

これまでの内容から「内向型の特徴そのものは、対人関係と直接的な因果関係はない」ということにお気づきいただけたでしょうか?

もちろん、「内向型」のなかには「内気な人」「人見知りな人」「ミュニケーションが苦手な人」もいます。

しかし、これらは「内向型」の特徴から派生する傾向の1つに過ぎません。

内向型は外向型になれるのか?

「内向型」や「外向型」かは生まれ持った気質によることも多く、両者は趣味嗜好や得意不得意が違います。

ただ、冒頭でお伝えした通り、誰もが「内向型」と「外向型」の両面を併せ持ち、その度合いは、後天的な要素によって変化する部分も大きいと言われています。

つまり、「内向型」が外向性を発揮できる可能性はゼロではないということです。

「内向的な自分を変えよう」と努力したり、「自分の内向性を隠し、外向型のように振る舞う」という方法が悪いとは言いません。

しかし、「外向型」になろうとすることを止め、自分の内向性を活かすといった方法も知っておくことで、成功に向けた選択肢が増えます

外向型の方が優れているという思い込み

とは言っても、私自身も最近までは「外向型になりたい」という気持ちが強くありました。

「輪の中心で周囲を盛り上げるリーダー的存在の人」や「好奇心旺盛で何にでもすぐにチャレンジできる人」がとても眩しく見えたのです。

また、「自分の言葉に自信を持って発言できる人」や「周囲を巻き込み人脈を広げていく人」を目の前にすると、「外向型」でカリスマタイプの人が、羨ましくて仕方がありませんでした。

今でこそ「内向型を活かす」という考え方ができるようになりましたが、以前は「内向型は正すべき欠点」であり、「結局は外向型に勝てない」「外向的な人しか成功できない」という考え方がこびりついていたのです

「自己啓発本」を沢山読みましたが、すべて表面的に感じられ、まったく腑に落ちず・・・。

「とりあえず行動しないと」「新しい出会いを見つけないと」「人前で話せるようにないと」と、苦手なことを克服しようとする気持ちばかりが目立ち焦っていました。

内向型を活かそうと決めたきっかけ

これまで何度も「自分は内向型だ」と思うことは多々あり、「性格診断テスト」においても「内向型」という結果が出たこともありましたが、受け入れたくない自分がいました。

しかし、「公認心理師」の資格を取得を目指し、心理学を勉強したことが、私のターニングポイントとなりました。

資格取得に向けて「心理学」の勉強をする傍ら、「性格」や「内向型」に関連する本を読み始めると、徐々に理解が深まり、自分の心境が変化するのを実感しはじめます。

これまでの人間関係や仕事での悩みが、すべて「自分の内向性に繋がっている」と理解でき、「無理に変えるのは疲れたから、もうやめよう」という諦めにも近い感覚となりました。

今までは「外向型」に憧れて無理をしていましたが、「内向型であることを受け入れ、活かす方向にシフトチェンジしよう」と考えるようになったのです。

そして、改めて自分のこれまでを振り返ると「内向型だから成功したことは沢山あった」と、ポジティブに捉えることができるようになりました。

あなたは「安心できて接しやすい」「言葉に重みがあって信頼できる」「文章が柔らかくてわかりやすい」と褒めてもらった記憶も蘇りました。

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おわりに・・・

「外向型にならないと成功できない」という思い込みから卒業した現在も、「内向型」を活かす工夫をさらに前進させるため、日々試行錯誤を繰り返しています。

同時に「内向型であることに自信を持ち、強みを活かせる人を増やしたい」という思いで、ソーシャルワークやカウンセリングを実践しています。

てんぱまる
てんぱまる

ソーシャルワーカー×心理師は、内向的なわたしにピッタリな仕事♪

わたしは「内向型の自分」を、長い間受け入れることができませんでした。

みなさんの中にも、自分の気質に悩んでいる人がいることでしょう。

前向きに考えられるようになったり、行動を起こしたりするタイミングは人それぞれで、ふと突然やってきます。

この記事が、みなさんの気持ちや行動を変えるきっかけとなり、ありのままの自分を受け入れる一助になって欲しいと願います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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