みなさんどうもこうにちは。
現役で特養の生活相談員として働く「てんぱまる@tenpamal」です。
社会福祉士・公認心理師などの資格を所持しています。
- どうしても仲良くできない同僚がいる
- いつもイライラしてしまう……
- 一緒にいるのがつらい
- ストレスが溜まってしかたがない
上記のような悩みを抱えている特養の生活相談員は必見です。
上司や部下であれば上下関係が明白ですが、同僚となれば立場は対等。
気遣いのできない同僚と一緒に仕事をすることになった場合は、毎日がイライラ……針のむしろです。
生活相談員ともなれば、多職種と関わる機会は多く、嫌でも協働・連携しなければいけない場面が多いはず。
わたしはこれまで、特養の生活相談員として、数えきれない人と一緒に仕事をしてきました。
この記事では心理学的視点とわたしの経験談から、「特養の生活相談員として気が合わない同僚とうまく付き合うテクニック」を紹介していきます。
【結論】
まず結論からお伝えすると、「特養の生活相談員が気の合わない同僚とうまく付き合うテクニック」は下記の5つです。
上記テクニックの詳しい内容とあわせて、下記の内容についても解説していきます。
- 同僚と気が合わない原因とは?
- 気が合わなくても、仲良くしないといけないのか?
特養の生活相談員は、外部関係者との連絡調整を行う機会も多く、施設内の同僚だけに気を遣っているだけでは務まりません。
日常的なイライラから脱却しましょう。
同僚と気が合わない原因とは?
気の合わない原因は、3パターンあると考えます。
会話が合わない
人と人との繋がりは、コミュニケーションによって、成り立っています。
福祉・介護業界もICT化が進み、コロナ禍以前に比べると、メールやチャットなどでコミュニケーションを図る機会は増えたことでしょう。
しかし、ソーシャルワーク専門職であるわたしたちは、他職種に比べると会話によるコミュニケーションの機会は多く残っています。
そのなかでも、下記の特徴を持つ人とコミュニケーションを図るとき、わたしたちは特にストレスを感じると言われています。
- 言葉づかいが荒い、きつい
- 何が言いたいのかよくわからない
- 話しかけづらいオーラを発している
- 話しかけても返事がない
- 近くにいてもメールやチャットで連絡してくる
「なるほど」「たしかに」と、思い当たることは多いはず。
逆に言えば、あなた自身も無意識にこのような言動・態度になっていないか、注意する必要があります。
人間性が合わない
人には必ず相性があります。
人間性が合わず、どうしてもうまく付き合えないケースは存在します。
具体的には、以下のようなものです。
- 頑固 ⇔ 素直
- 外向的 ⇔ 内向的
- 大雑把 ⇔ 繊細
- マイペース ⇔ 計画的
- ネガティブ ⇔ ポジティブ
人間性とは、相手の気質や性格と類似する意味合いです。
正反対の気質・性格の相手とは、うまく付き合うのは難しいものです。
「あいつ、性格が悪いな」と感じてしまうこともあるでしょう。
生活相談員だからといって、すべての人と仲良くする必要はありません。
仕事に対する価値観が合わない
仕事の合間や休憩中など、日常的なコミュニケーションは苦にならずとも、仕事を一緒にすると苦痛を感じる人もいます。
これは、お互いの仕事に対する価値観の違いから生まれる問題です。
具体的には、下記の内容が挙げられます。
- 仕事に全力投球 ⇔ プライベートを重視
- 個人ワークを重んじる ⇔ チームワークを重んじる
- 出世・スキルアップを目指す ⇔ 出世・スキルアップに興味がない
- 主体的に働く ⇔ 受動的に働く
- やりがい重視 ⇔ 給料重視
これらは極端な例ですが、いずれもどちらが良いというわけれはありません。
自分と異なる価値観の人と一緒に仕事をすることは、よい刺激になる一方で、ストレスを感じる場面にもなり得ます。
「仕事に対する価値観が合わない人」と近い距離で仕事をするのが、個人的に一番つらいですね………
気が合わなくても、仲良くしないといけないのか?
職業人であれば、だれとでもうまく付き合うことが望ましい………
けれども、ストレスを抱えながら、無理に仲良くする必要はありません。
基本的に同僚とは、職場内だけの関係性です。
「気が合わない」と感じあのであれば、仕事に支障がでない程度の距離感で付き合うことがベストです。
ビジネスパートナーとして、割り切った付き合い方ができれば、イライラしたりストレスを抱える可能性を減らすことができます。
気が合わない同僚との関係性構築に注力するより、生活相談員としてマクロな視点が求められます。
気の合わない職場の同僚とうまく付き合うテクニック
「それでもうまく付き合わなければ気が済まない」というあなたのために、本題のテクニックについて、ひとつずつ解説していきます。
どのテクニックにも共通して言えるポイントは、「自分の感情をコントロールする」「仕事に支障をきたさない」の2点ですね。
相手と距離を置く
まずは、できるだけ相手と関わる機会を減らしましょう。
業務上避けられない場面以外の休憩・プライベート時間では、物理的に距離を置くことが大切です。
2人っきりになりそうな場面では、先輩や後輩を巻き込んで回避することも、ひとつの方法です。
本当に必要な業務以外の関わりは、意識して絶つことが必要になります。
文字によるコミュニケーションを中心にする
メモ・メール・チャットなど、できる限り文字ベースでコミュニケーションを図ることをおすすめします。
もちろんこちらも、業務に支障がないことが大前提となります。
対面での会話は、お互いの感情がダイレクトに伝わるため、衝突してしまう可能性がグッと高くなります。
心理学には、単純接触効果(ザイオンス効果)といった「相手に対する興味や好意が、接触する回数に比例して増していく」というものがあります。
しかしこちらは、あくまでも警戒感を持っている人や無関心な人に有効な手段で、すでに嫌悪感を持っている人に良い印象を与えることは困難だと言われています。
文字に残しておくと、後から「言った、言わない」の問題を避ける効果にも繋がります。
責任を共有しない
同僚相手が管理職やリーダーであれば、一緒に仕事をしなければいけない場面は出てきます。
そんな時は、できるだけ責任を共有しないようにしましょう。
言い換えると、それぞれの役割分担を明確にし「仕事に対する責任の範囲を明確にする」ということです。
責任の範囲が曖昧だと、相手が起こした問題の責任を負わされるなど、リスクが高まります。
このような事態を避けるためにも、責任の範囲を明確にすることはとても重要なのです。
生活相談員は他職種との関わりが多いため、役割分担という意味では悩まなくて済むことが多いでしょう。
相手に期待しない
人は相手が自分の期待を下回った時にストレスを感じます。
つまりストレスを回避するためには、最初から相手に期待しなければいいのです。
実際にイライラしたり、つらい思いをした時のことを想像してみてください。
- 依頼した業務を行ってくれない
- 期限を守らず忘れている
- 正確性に欠けミスが多い
- 思いやりの言葉がない
相手に対し「これくらいはやってくれるだろう」と期待してしまうと、」裏切られたときに、イライラしたり辛い気持ちになります。
「どうせ、期待通りには動いてくれないだろう」と割り切ってしまいましょう。
ハードルを下げておくと、気持ちよく仕事ができたりします。
相手の考えを理解しようとしない
気が合わないと感じているのであれば、相手のことを理解しようとするだけ時間の無駄です。
- なんでこんな対応になるの?
- どうして忘れたの?
- あの発言にはどんな意図があったの?
上記のように考えれば考えるほど、みなさんの中のストレスは増加します。
苦手だと感じた人は「分かり合えない宇宙人」だと思って、理解するのはあきらめましょう。
そうすることで、心が穏やかになります。
【まとめ】空いた時間を自分や大切な人のために使おう
気が合わない同僚とうまくいかない原因や、うまく付き合うテクニックについて解説してきました。
一言で同僚と言っても老若男女問わず、さまざまな方がいるでしょう。
同僚との関係性・距離感は、上司や部下などと上下関係が明白ではない分、とても難しいものです。
しかし、それでもやるべきことは一緒。
特養の生活相談員としてソーシャルワークを展開する上でも、変わりはありません。
気が合わない苦手な人とは、業務に支障がない程度で必要最低限の付き合い方でよいのです。
空いた時間を自分や大切な人のために使ったほうが、人生は確実に豊かになります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。