転職エージェントを通じて書類選考を依頼するも、なかなか連絡が来ないことはありませんか?
連絡が何もない状態が続くと、「どうして? 」「何かまずいことをしたのかな?」と不安な気持ちになります。
長い時間待たされ、なかなか転職活動が進まないという方は多いようです。
実は、書類選考が遅れる理由を理解し、きちんと対策することで、書類選考の通過率や転職活動の進捗を改善することができます。
また、転職の書類選考を通過するためのコツがわかり、転職エージェントを利用する時のイライラやモヤモヤなどのネガティブな感情が解消できます。
※この記事は、わたしの実体験に加えて、転職エージェントで働く友人から得た内情をもとに書いています。
最後までご覧ください。
【結論】施設・事業所側と転職エージェント側の両方に理由がある
転職エージェントを通した書類選考が遅れる理由は、「施設・事業所側の理由」「転職エージェント側の理由」の2種類に分けることができます。
それぞれの理由を把握しておくことで、対処方法を正しく選択できます。
しっかりと理解しておきましょう。
施設・事業所側の理由
施設・事業所側に理由がある際は、基本的に待つ以外に対処方法はありません。
しかし、書類選考が遅い理由を理解しておくことで、ネガティブな感情に陥ることを防ぐことに繋がります。
理由は下記の4つがあります。
1.複数部門で確認が行われている
応募した職種・役職によっては、複数部門で書類選考されることがあります。
採用担当者のみならず、複数部門(介護職・看護職・リハビリ職など)で確認を行い、多職種の合意形成が図られます。
特に多く見られるのは、介護リーダー・生活相談員・ケアマネジャーなど、複数の部門と関わる職種や中間管理職です。
2.決裁者が多忙である
採用担当者では書類選考が済んでいても、決裁者が多忙となれば、時間がかかります。
たとえば、決裁者へ合否の報告だけではなく、その理由等の説明が必要となっている場合には、採用担当者は決裁者に対して説明を行うために、スケジュールを調整することが必要となります。
このように、決裁ルートに時間がかかることは珍しいことではありません。
複数の施設・事業所を抱えているような大きな法人では、特に多くみられます。
3.他の候補者との比較でキープされている
中途採用の場合、ある程度の応募が集まってから書類選考の結果を連絡することがあります。
なぜかと言うと、複数名の候補者を比較検討しつつ、一番良い人を採用したいと考えているからです。
また、別の候補者に辞退された場合のために、合否連絡を出さずにキープしているケースも珍しくありません。
4.不合格で連絡を後回しにされている
基本的には、合格者への連絡が優先されます。
そのため不合格となった場合は、連絡が後回しにされている可能性があります。
こればかりは、どうしようもありません。
転職エージェント側の理由
続いて、転職エージェント側の理由について解説していきます。
理由は下記の5つがあります。
1.転職エージェント内で書類選考されている
人気のある求人の場合、すべての応募書類を提出することはできません。
実は転職エージェント内でも書類選考が行われ、「どの応募者を提出するか」を選出していることがあります。
この場合は結果連絡を遅らせて、その間に他の法人・施設・事業所の応募を進めることもあるようです。
2.施設・事業所に書類を送っていない
転職エージェントが施設・事業所に対し、応募書類を提出し忘れている場合もあります。
転職エージェントは一度に複数の転職者のサポートをしています。
業務管理ができていなければ、ミスも発生します。
3.施設・事業所に書類選考結果を確認していない
転職エージェントが施設・事業所へ選考結果を問い合わせていない場合もあります。
書類選考の結果は出ているものの、転職エージェントへ連絡をしていない施設・事業所もあります。
書類選考が遅い場合、転職エージェントが施設・事業所側に結果を確認してくれますが、確認してくれない転職エージェントもあります。
4.優先順位を下げられている
転職エージェントは一度に複数の求職者を抱えているため、内定を取れそうな求職者の対応を優先します。
優先順位を下げられた場合、自分のサポートに当ててもらえる時間は減り、対応は遅くなります。
5.転職エージェント担当者(アドバイザー)の能力不足
転職エージェント担当者(アドバイザー)の能力が不足している場合は、選考や交渉が上手く進みません。
応募書類の提出が少し遅れたり、施設・事業所への確認が遅れることで、転職活動の進捗に大きく影響がでることがあります。
同じ転職エージェントでも担当者(アドバイザー)によって、能力に差があるのも現実です。
転職エージェントを通じた書類選考期間の目安
転職エージェントを通じた書類選考では、ある程度の期間が必要になります。
施設・事業所の間に転職エージェントを挟んでいるため、直接の応募に比べて時間がかかるのは、やむを得ません。
書類選考の流れと目安期間は以下の通りです。
全体の目安としては、応募してから結果の連絡を受けるまで、1~2週間程度となります。
あくまで目安であることから、早ければ翌日、長ければ1ヶ月程度かかる場合もあります。
転職エージェントを通じた書類選考が遅れた場合の3つの対処法
ここからは、対処法について解説していきます。
書類選考が遅れる理由が転職エージェント側にある場合には、早めの対処をおすすめします。
対処法は下記の3つです。
1.転職エージェントに確認を催促する
まずは、転職エージェントに書類選考の結果を確認することから始めます。
確認の際は選考結果だけでなく、「なぜ遅れているのか」「どこで選考が止まっているのか」を必ず確認しましょう。
さらに、選考が遅れている理由が施設・事業所側にある場合は、「いつ頃選考結果がでるのか」について、転職エージェント側から問い合わせて貰いましょう。
この時、選考が遅れている理由が転職エージェントにある場合は、順を追って下記2つの対処法を検討します。
2.転職エージェント担当者(アドバイザー)の変更を依頼する
転職エージェントを理由として書類選考が遅い場合は、担当者を変更することで改善される可能性があります。
担当者(アドバイザー)変更の依頼は、直接現在の担当者(アドバイザー)にメールをするか、できない場合は代表窓口に連絡を入れても大丈夫です。
下記例文を参考に連絡を入れると良いでしょう。
例文
いつも大変お世話になっております。
現在、〇〇様には大変丁寧にご対応頂いているところですが、他のアドバイザーのご意見も是非お伺いしたいと考えております。
大変勝手ではございますが、さらに詳しいアドバイザーの方をご紹介いただければ幸いです。
大変お手数をおかけしますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
「イライラ・モヤモヤが積り、時間だけが過ぎ去る」といったことだけは、避けたいところです。
実際にわたし自身もアドバイザーの変更を依頼したことがあります。
自分との相性もありますから、遠慮せず変更を依頼しましょう。
3.他の転職エージェントを利用する
担当者(アドバイザー)を変更しても対応が改善しない場合もあります。
多くの転職エージェントでは「施設・事業所(企業)担当」と「人材担当」の2人で分業しているため、「人材担当」を変更しても、「施設・事業所(企業)担当」に原因がある場合は、対応が改善しないことがあるのです。
このような場合は、思い切って他のエージェントを利用する方が懸命です。
また、転職活動において1つの転職エージェントだけを利用する必要はありません。
転職エージェント自体も、複数社の転職エージェントを利用することを推奨しています。
転職エージェントの対応が遅い場合は、最終的には他の転職エージェントを使った方が上手くいく可能性は高いです。
転職エージェントを複数使うメリットは下記の3つです。
対応の遅い転職エージェントを利用し続け、ストレスを抱えるよりも、相性の良い転職エージェントを見つけて利用する方が効率的かつ効果的です。
【まとめ】転職エージェントの書類選考が遅れる理由と対処法
転職エージェントを通した書類選考が遅れる理由は、「施設・事業所側の理由」「転職エージェント側の理由」の2種類に分けることができます。
転職エージェントに問題がある場合は、転職エージェント担当者(アドバイザー)の変更を依頼したり、他の転職エージェントを利用することも検討していきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用することで、転職の成功確率も上がります。
書類選考が遅れる理由を理解し、きちんと対策することで、より良い転職活動に繋げていきましょう。
この記事が、みなさんの転職活動に役立つことを願います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。