【介護業界の転職成功ガイド】失敗・後悔を防ぐために行うべき事前準備と転職の軸8項目を伝授! 

てんぱまる
この記事の著者
業界20年目になる特養の施設長。
地域密着型サービス外部評価調査員・実務者研修講師・介護認定審査会委員としても活動中。
保有資格はすべて一発合格。

【保有資格】
社会福祉士/介護福祉士/保育士/幼稚園教諭二種免許状/公認心理師/第一種衛生管理者/主任介護支援専門員

マルチーズが大好き。

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まるこ

介護業界で転職を考えているんだけれど、初めてなのよね……

失敗・後悔するのは嫌だなぁ。

てんぱまる

そんなに心配しなくても、事前準備をしっかりすれば大丈夫だよ!

介護業界は、やりがいと成長できる機会に満ちた分野である一方で、慢性的な人手不足。

「今の職場に不満がある」「もっと自分に合った働き方をしたい」と考え、ネガティブな理由で転職を検討する人は、少なくありません。

ただ実際には、「せっかく転職したのに、前より大変になった」「思っていた職場じゃなかった」などと、後悔・失敗してしまうケースが多いのが現実……

この記事では、失敗・後悔を防ぐために行うべき事前準備について解説します。

じっくりと、ご覧ください!

目次

【結論】転職の軸を明確にしよう!

結論
  • 転職の軸を明確にしよう!

転職の軸=『転職で何を実現したいのか?』という最優先事項

まず結論から言うと、介護業界の転職で失敗・後悔しないためには、転職の軸を明確にすることが必要です。

転職の軸とは転職で何を実現したいのか?』という最優先事項のことを指します。

転職の軸を明確にすることは、絶対にやっておかなければいけない大切な事前準備!

なぜならば転職における成功とは、自分の転職の軸に沿った転職を実現することで、成功の定義は人それぞれ異なるからです。

まるこ

重要なのは分かったけれど、どうやって転職の軸を考えたらいいの?

ちょっとイメージできないわ……

てんぱまる

転職の軸は下記の8項目で考えると、イメージしやすくなるよ!

転職の軸8項目

ここからは、転職の軸についてイメージを膨らませていきましょう!

ぼく考える介護業界における転職の軸8項目は、下記のとおりです。

【転職の軸8項目】

  1. 給与・待遇
  2. ワークライフバランス
  3. キャリア・自己成長
  4. 仕事へのやりがい
  5. 人間関係・社風
  6. 安定性
  7. 法人や施設のブランド・成長
  8. その他
てんぱまる

各項目で注視すべきポイントについて、ひとつずつ解説するよ!

給与・待遇

\ 「給与・処遇」で注視すべきポイント /

  • 基本給
  • 賞与(ボーナス)
  • 処遇改善加算の還元度
  • 各種手当(資格・通勤・住宅・扶養・役職・夜勤など)
  • 昇給制度
  • 退職制度
  • 社会保険(健康・厚生年金・雇用・労災)

介護業界での転職を考えるとき、多くの方が気になるのが給与・待遇

しかし一言で給与・処遇といっても、その詳細や内訳は法人・施設によって大きく異なります。

基本給

まず一番最初に確認すべきは、基本給です。

これは残業代や賞与など、他の賃金項目の基準になる部分となります。

求人票に記載されている「月収・月給(手当等が含まれている)」が高く見えても、基本給が低いケースも……

長期的に安定した収入を得るためにも、基本給の額がしっかりしているかを見極めましょう。

賞与(ボーナス)

介護業界では、賞与(ボーナス)の有無や支給回数・金額に大きな差があります。

「年2回、基本給×◯ヶ月分」といった形で明示されているか、過去の支給実績があるかを確認しておくと安心です。

また、「処遇改善加算を含めた一時金」として支給される場合もあるため、その点もチェックしましょう。

処遇改善加算の還元度

介護職員等処遇改善加算は、介護業界で働く人々の賃金を改善するための国の支援制度です。

大切なのは、それが「どれだけ職員に還元されているか」の部分。

処遇改善加算は法人・施設ごとに取得・運用方針が異なるため、毎月の手当に上乗せされていたり、賞与に加算されるなど様々です。

面接時に「加算はどのように支給されていますか?」と聞いてみるのもアリ!?

各種手当

給与の上乗せ部分として見逃せないのが各種手当です。

以下のような手当が整っているかどうかは、生活の安定に直結します。

  • 資格手当(介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士など)
  • 通勤手当(公共交通機関や自家用車通勤への対応)
  • 住宅手当(家賃補助の有無)
  • 扶養手当(配偶者・子どもなど)
  • 役職手当(リーダー・主任・管理職への加算)
  • 夜勤手当(1回いくらか)

昇給制度

長く働くうえでモチベーションに関わるのが、昇給制度です。

「毎年昇給があるのか」「評価に応じた昇給があるのか」「キャリアアップによって、収入が上がる仕組みがあるか」などは要チェック!!

評価基準や昇給幅が明示されているところは、透明性の高い職場だと言えます。

退職金制度

将来の生活設計を考えるうえで、退職金制度の有無は非常に重要なポイントです。

「退職金共済」に加入している法人もあれば、「独自の退職金制度」を設けている施設があったりと仕組みは様々。

勤続年数や支給条件についても事前に確認しておくと、退職時のトラブル回避にも繋がります。

社会保険

まるこ

給与・処遇の詳細は、きちんと確認しておきましょう。

ワークライフバランス

\ 「ワークライフバランス」で注視すべきポイント /

  • 残業の実態
  • 就業時間(シフトの柔軟性)
  • 短時間勤務制度
  • 夜勤の有無・頻度・拘束時間
  • 年間休日数
  • 有給休暇の取得率
  • 育児休業・介護休業・子の看護等休暇の取得率

ワークライフバランスの本質は、労働者のライフステージに合わせ、意欲を持って働ける環境を整えることにあります。

介護業界の課題(慢性的な人手不足・2025年問題・シフト制)に目を向けながら、ワークライフバランスを実現させるためポイントをしっかりと押さえておきましょう。

残業の実態

求人票には「残業なし」と書かれていても、実際はどうなのかは別問題。

慢性的な人手不足や、記録業務の多さから、毎日1〜2時間の残業が当たり前になっている施設も少なくありません

見学や面接の際には、「記録は業務時間内に終わりますか?」「月平均の残業時間は?」等と、具体的に質問してみることが大切です。

就業時間(シフトの柔軟性)

介護業界はシフト制が基本。

特に介護職ともなれば、早番・遅番・夜勤などといったように、不規則勤務をこなす必要があります。

自身のライフスタイルに合った就業時間となっているのか、きちんと確認しておくと良いでしょう。

就業規則に複数の就業時間を定め、柔軟(フレキシブル)な働き方ができる法人・施設も存在します!

短時間勤務制度

子育て中の方や、家庭との両立を目指す方にとって、短時間勤務制度の有無は非常に重要です。

とくに介護施設では、「正社員は短時間勤務を認めない」という場合も多くあります。

制度自体があっても、実際に使える雰囲気かどうかも含めて確認してみると良いでしょう。

夜勤の有無・頻度・拘束時間

夜勤の有無・頻度・拘束時間は、ワークライフバランスに大きく影響します。

「夜勤が必須なのか」「月に何回あるのか」「拘束時間(2交代制or3交代制)はどうなっているのか」を確認し、自分の生活リズムや体力に合った働き方を選ぶことが大切です。

【2交代制と3交代制の違い】

2交代制3交代制

勤務時間(例)
日勤:8:30〜17:30
夜勤:16:30〜翌9:30(16時間拘束)
早番:7:00〜15:30
遅番:13:00〜21:30
夜勤:21:00〜翌6:00

主な特徴
拘束時間が長時間で身体への負担は大きい。ただし、夜勤+明け+休日となるため、リフレッシュしやすい。夜勤が短く身体への負担は少なめ。ただし、夜勤の翌日が休日扱いで、出勤日数が増える傾向に。

年間休日数

介護業界では年間休日数が、法人・施設ごとに大きく異なります。

週休2日制のように見えて、実際の年間休日が100日以下というケースも少なくありません。

目安としては、「年間休日110日以上」プラスして「リフレッシュ休暇やバースデー休暇」などがあればさらに◎!

有給休暇の取得率

有給休暇は法律で定められた労働者の権利です。

けれども取得しやすいかどうかは法人・施設の風土によって異なります。

介護業界は慢性的な人手不足かつシフト制であるため、「忙しくて取りづらい」「他の人に気を遣って取りにくい」といった雰囲気のところは多いかも!?

有給休暇が「月1回以上のペースで取得されているかどうか」は、職員の働きやすさのバロメーターになります。

育児休業・介護休業・子の看護等休暇の取得率

有給休暇と同様で、定められた権利であっても、実際に取得できる環境が整っているかどうかは別問題。

下記3つの取得率は、チェックすべきポイントです。

  • 育児休業
  • 介護休業
  • 子の看護等休暇

面接の際に、「これまでに取得した実績は?」と確認してみるのもよいでしょう。

てんぱまる

若い世代は特にワークライフバランスを重要視する傾向にあるよね!

キャリア・自己成長

\ 「キャリア・自己成長」で注視すべきポイント /

  • 資格取得支援制度の有無
  • 研修の充実度
  • 施設種別の豊富さ
  • 人事評価制度の有無
  • キャリアパスの明確さ

介護業界は、資格の取得と実務経験を積むことができれば、着実にキャリアアップが望めます。

「まったくの無資格・未経験から管理職に出世!」なんてことも、そんなに珍しいことではありません。

だからこそ、キャリア・自己成長の軸を重要視する人も多いでしょう。

資格取得支援制度の有無

介護業界のスキルアップに欠かせないのが資格の取得

介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士など、取得すればするほど業務の幅が広がり、給与アップにもつながります。

だからこそ注目したいのが、資格取得支援制度の有無

具体的な支援例は下記のとおり。

  • 受講料の補助や全額負担
  • 研修日程に合わせたシフト調整
  • 試験対策の社内講座

法人・施設がどこまでサポートしてくれるかは、働きながら学ぶ上で非常に重要なポイントです。

研修の充実度

入職後の研修がしっかりしていると、安心して仕事を始められるだけでなく、成長スピードも早まります。

研修の充実度をチェックするポイントは下記のとおり。

  • 新人向けの基礎研修があるか
  • OJTや定期的なフォローアップ研修があるか
  • 外部研修やeラーニングの導入があるか

職場見学や面接時に「どんな研修制度がありますか?」と質問してみると、教育への力の入れ具合が見えてきます。

施設種別の豊富さ

一口に介護業界といっても、働く場所にはさまざまな選択肢があります。

高齢者分野における主な施設・事業所の種類は下記のとおり。

  • 特別養護老人ホーム(特養)
  • 介護老人保健施設(老健)
  • グループホーム
  • 有料老人ホーム
  • デイサービス
  • ショートステイ
  • ヘルパーステーション
  • 居宅介護支援事業所

同じ法人内でこうした複数の施設種別を運営している場合、自分の希望・キャリアプランに合わせた異動がしやすいのが魅力です。

・「夜勤のないデイサービスに移りたい」
・「医療との連携を学びたいので老健に挑戦したい」
・「ケアマネジャーの資格を取得したから、居宅介護支援事業所で働きたい」

キャリアの希望にも柔軟に対応できる体制が整っているか、チェックしてみましょう。

人事評価制度の有無

「ちゃんと見てもらえている」「努力が報われている」と感じられるかどうかは、人事評価制度が整備されてるかで変わります。

「定期的な面談・フィードバックが受けられる」「評価項目が明確に示されている」「評価を昇給・昇格に反映している」といった法人・施設は、キャリアアップがしやすいでしょう。

逆に制度があいまいな法人・施設では、「何を頑張ればいいのか分からない」「ずっと同じ待遇で停滞してしまう」などの不満が出やすくなります。

キャリアパスの明確さ

「将来、どんな役割を目指せるのか」「その道筋が明確になっているかどうか」は、働き手のモチベーションに直結します。

キャリアパスの例は下記のとおりです。

【キャリアパスの例】

  • 介護職員 → リーダー → 主任 →施設長
  • 介護職員 → ケアマネジャー →主任ケアマネジャー(居宅管理者)
  • 介護職員 → 生活相談員→別職種(採用担当・事務職員)

処遇改善加算の制度ができた(算定要件の1つ)ことで、キャリアパスを明確に示す法人・施設は増えてきました。

「どんなふうにキャリアを積んでいけますか?」と聞いてみることで、その職場の“育てる姿勢”が見えてきます。

てんぱまる

若いころのぼくは、キャリア・自己成長に比重を置き、資格の取得を目指したよ!

仕事へのやりがい

\ 「やりがい」で注視すべきポイント /

  • 利用者・家族からの感謝
  • 利用者の笑顔
  • 人とのつながり
  • 社会的意義・地域貢献
  • 責任感と達成感
  • 実習生との関わり
  • 専門職としての成長

介護業界の仕事は、「人の人生に深く関わる」という点で、他の職種にないやりがいがあります。

下記のような体験が「介護職を続ける理由」になっている人は多いでしょう。

【やりがいを感じるとき(例)】

  • 長く関わった利用者が「ありがとう」と言ってくれる瞬間
  • ご家族から「あなたが担当でよかった」と言われたとき
  • 認知症の方が笑顔を取り戻したとき
  • 看取りケアで最期を支え、ご家族から感謝されたとき

一方で「やりがい搾取」には注意が必要です。

やりがいばかりを強調し、低賃金や過重労働が正当化されていないかを見極めましょう。

まるこ

やりがいだけを転職の理由にするのは、ちょっと危険よね……

人間関係・社風

\ 「人間関係・社風」で注視すべきポイント /

  • 職員の定着率(離職率)
  • 多様性・年齢構成
  • ハラスメントの有無
  • 多職種との協働・連携
  • 理念やビジョンの共有度
  • 上司・管理職のマネジメント力

人間関係・社風は、転職理由の上位に常にランクインしています。

介護の現場は感情労働でもあり、チームワークと相互理解が不可欠!

よって、信頼できる上司や先輩や相談できる職場環境があるかどうかが、継続勤務の鍵になります。

ですが、「ベテラン職員による新人いじめ」や「指導名目の叱責」などが起きている施設もあるようです……

施設見学や面接の際には、「職員の挨拶・表情は自然か?」「面接官が一方的ではなく、対話を重視しているか?」という点を観察するとよいでしょう。

てんぱまる

人間関係・社風は、求人票では見えない部分だから、転職エージェントを活用するのもオススメだよ!

\ 転職エージェントを活用してみたい人はこちら /

【2025年最新比較ランキング】介護職におすすめの転職エージェント18社

安定性

\ 「安定性」で注視すべきポイント /

  • 運営母体の規模や種類
  • 設立年数
  • 運営実績・稼働率
  • 地域からの評価
  • 災害への備え
  • 給与水準
  • 職員の定着率(離職率)
  • コンプライアンス意識

介護業界は超高齢社会によって、今後もサービスに対するニーズは拡大する見込みです。

一方で、以下のようなリスクも考えられます。

【考えられるリスク】

  • 稼働率の悪化による人件費の抑制
  • 人件費率の上昇による赤字経営
  • 人員不足で介護現場が疲弊業務
  • 災害・感染症などによって運営に打撃

運営母体の種類や規模を確認することは、安定性を測る指標になります。

スケールメリットを活かした大規模法人であれば、突然の閉鎖やリストラのリスクは少ないでしょう。

また、運営母体の種類(医療法人・社会福祉法人・株式会社など)によって、運営方針が異なります。

直近の「職員の離職率」・「稼働率」も、安定性を測る重要な情報です。

まるこ

既婚者や家庭のある人は、安定性を優先する傾向かもね!

法人や施設のブランド・成長

\ 「法人・施設のブランド・成長」で注視すべきポイント /

  • 知名度
  • ホームページの充実度
  • SNSの活用状況
  • 地域からの評価
  • 利用者・家族からの評価
  • 事業展開
  • ICTの活用状況
  • 成長戦略やビジョンの明確さ

これからの介護・福祉業界は、昔ながらの社会福祉法人や資金力の少ない小規模法人は淘汰されていくと予想されます(国も大規模化を進めています)。

つまり、法人や施設のブランディング無くして成長はあり得ない!

ICTの活用状況や事業展開に注視しつつ、利用者・家族・地域から評価にも目を向けてみましょう。

成長戦略やビジョンが明確な法人・施設ほど、今後の伸びしろは大きいと言えます。

法人や施設の成長に貢献することは、個人としての成長にも繋がり、まさに一石二鳥です!

てんぱまる

ホームページやSNSをチェックすれば、法人や施設のブランド・成長の可能性が見えてくるかも!?

その他

\ 「その他」で注視すべきポイント /

  • 勤務地(通勤距離)
  • 施設の種類
  • 副業の可否
  • 福利厚生(制服支給・社員食堂・社員寮・社員旅行など)

これまでの軸に当てはまらない「その他」も大切な転職の軸となります。

「どこで働くか?『勤務地(通勤距離)施設の種類』」を大切にしたいと考えている人は多くいます。

また最近では、副業の可否で職場を選ぶ人も増えているようです。

そんな人は、「就業規則で副業がOKかどうか」「どんな条件なら副業できるか(職種制限、届出制など)」も確認しておくと良いでしょう。

以下のような福利厚生が整っている職場は、働きやすさ・満足感が段違いです。

【福利厚生の例】

  • 制服貸与(クリーニング代支給の有無も)
  • 社員食堂(昼食費の補助があると◎)
  • 社員寮(単身用・世帯用)
  • 海外等への社員旅行

「福利厚生が整っている」=「職員を大切にしている証拠」でもあります。

目に見えにくい部分だからこそ、しっかり確認しておきましょう。

転職の軸を明確にするための3STEP

各項目のイメージを膨らませることができたら、実際に転職の軸を明確にしていきましょう!

転職の軸を明確にする際は、下記の3STEPを踏んで考えることで、さらに解像度が上がります。

【STEP1】理想の未来をイメージする

まずSTEP1では、「10年・20年・30年後にどんな自分になっていたいか」を考えてみます。

ただし、世間で言われているような一般的な理想の姿は無視して考えなければいけません。

あなた自身が「これこそが理想的な自分だ!」と、心の底から思える姿を描くことが重要です。

下記のように、とにかく自由に考えてみましょう

転職したい人①

楽しく仕事ができていれば、それでいいかなぁ。

給料はほどほどに。

転職したい人②

子育てとの両立を叶えられるよう、ワークライフバランスを重視したいわ!

下記のように自分の制限になるネガティブな考えは、一旦忘れてしまって構いません。

【ネガティブな考え(例)】

  • どうせ給料なんて上がらない
  • 自分には他者に誇れる知識・スキルなんてない……
  • 経験が不足しているから、どうせ自分には無理

「もしなにも制限がないとしたら?」という前提で、自分の理想を考えてみることが大切になります。

てんぱまる

ポジティブに考えてみることが大切だよ!

【STEP2】理想の未来と現在とのギャップに目を向ける

続いてSTEP2では、理想の未来と現在とのギャップに目を向けていきます。

「今の職場で働き続けることで、その理想を実現することができるか?」について考えていきましょう!

転職したい人①

理想の未来を実現するためには、今の職場が一番だ!!

転職したい人②

今の職場で働いていれば、理想の未来に繋がりそう!

もし、あなたが上記のように思えたのであれば、それはめちゃくちゃ幸せなことです。

そんな幸せな方は、そもそも転職する必要がありませんw

転職なんて考えずに、今の仕事に全力でコミットすればOK!

転職したい人①

未来と現在には、ギャップがあるなぁ……

転職したい人②

このままでは、自分の理想とする未来には繋がらないなぁ……

上記のようにギャップを感じたのであれば、STEP3に移りましょう。

まるこ

まずは、ギャップに気づくことが重要ね!

【STEP3】転職の軸8項目に優先順位をつける

STEP3では、転職の軸8項目に優先順位をつけます

転職の軸8項目の中から「未来の理想と現在のギャップを埋めるためには、どの項目を優先すべきか?」について考えていきましょう!

転職の軸8項目に優先順位をつけることに加えて、理想の未来に近づくための具体策も合わせて記載してみよう!

【優先順位&転職の軸8項目&具体策】

スクロールできます
優先順位 転職の軸8項目理想の未来に近づくための具体策
1位:キャリア・自己成長新たな職種(生活相談員)で経験を積む、社会福祉士の資格を取る
2位:仕事へのやりがい自分の望んだポスト(生活相談員)で働く
3位:給与・待遇基本給の上昇、資格手当・役職手当の取得で給与アップを目指す
4位:人間関係・社風自分のことを信用・信頼してくれる上司・同僚がいる職場で仕事をする
5位:安定性運営母体の信頼性がある社会福祉法人で働く
6位:法人や施設のブランド・成長ブランディングがはっきりとしている法人に所属する
7位:その他自宅から近い職場を選ぶ
8位:ワークライフバランス他者に経験値で差をつけたいため、ハードワークする!
てんぱまる

上記の優先順位は、今から約10年程前、実際にぼくが転職活動をしていた時のものだよ!

まるこ

当時は転職の軸をキャリア・自己成長に振り切っていたことが分かるわね。

このSTEP3で優先された項目こそが、あなた自身の「転職の軸」だと言えるでしょう!!

転職の軸を明確にする際の注意点

転職の軸を明確にする際は、何を諦めるのかを明確にすることも、とても重要になります。

なぜならば、すべての項目を満たす100点満点の法人・施設は存在しないからです。

「給与・待遇が高い!」「人間関係・社風は良好!」「ワークライフバランスがとりやすい!」「キャリア・自己成長が望める!」など、すべてが完璧に満たされることなどありえません。

まるこ

欲張ってばかりだと、転職活動が全く前に進まないわね……

てんぱまる

ぼくの経験上、あれもこれもと欲張る人ほど、転職に失敗しているよw

「転職の軸を明確にする」ということは、最優先項目を決めることであるのと同時に「諦めるものを明確にする」ということにもなります。

諦めることの重要性をしっかりと認識しておきましょう!

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てんぱまる

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【まとめ】事前準備として、転職の軸を明確にしておこう

まとめ
  • 転職の軸とは=『転職で何を実現したいのか?』という最優先事項
  • 転職の軸8項目=①給与・待遇、②ワークライフバランス、③キャリア・自己成長、④仕事へのやりがい、⑤人間関係・社風、⑥安定性、⑥法人や施設のブランド・成長、⑥その他
  • 転職の軸の決め方=①理想の未来をイメージ、②理想の未来と現在とのギャップに目を向ける、③転職の軸8項目に優先順位をつけるの3STEP
  • 何を諦めるのかを明確にすることも重要
  • 転職エージェントを活用することもアリ

転職の軸を明確にすることは、介護業界で働くことの価値を見出すきっかけになります。

「自分が将来どうなっていたいか」を考えてみることは、あなたの専門職としての人生に、きっとプラスの影響があるはず!

介護業界は、やりがいと成長機会に満ちた分野である一方で、慢性的な人手不足です。

「せっかく転職したのに、前より大変になった」「思っていた職場じゃなかった」などと、後悔・失敗してしまわないためにも、事前準備として、転職の軸を明確にしておきましょう

お最後までご覧いただき、ありがとうございました。

この記事の著者

業界21年目になる特養の施設長。
地域密着型サービス外部評価調査員・実務者研修講師・介護認定審査会委員としても活動中。
保有資格はすべて一発合格。

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