
介護職としてがんばってきたけれど、さすがに限界。
もう辞めようかな……



まって、まだ諦めるのはちょっと早い!
ケアマネジャーの資格を取れば、新しい働き方が見つかるかも!?
「もう限界かもしれない——」そんな思いが頭をよぎったのは、夜勤明けの帰り道。
介護職として働く中で、やりがいは感じつつも
- 体力的に限界……
- 感情労働の連続
- 将来が見得ない不安
が、少しずつ心をむしばんでいきました。
そんなぼくが出会ったのが、「ケアマネジャー(介護支援専門員)」という働き方です。
この記事では、介護職を続けるか悩んでいたぼくが、ケアマネジャーの資格を取得することで得られた「働き方の変化」と「心のゆとり」について、リアルにお伝えします。
「介護職を辞めたい…」と思った理由
新卒で介護施設に入社して、よくある“人間関係の悩み”とは無縁でした。
優しい先輩方に恵まれ、毎日楽しく仕事ができていたと思います。
そんな環境にいながら、ぼくは「介護職を辞めたい」と考えるようになりました。
「え? そんなに恵まれてたのに?」と思う方もいるかもしれませんが、辞めたくなる理由は人間関係だけではありません。
ぼくが実際に介護職として働く中で感じた「辞めたい」と思った理由は、下記の3つです。
体力的に限界を感じていた
早番・遅番・夜勤と、不規則勤務をこなす日々。
20代後半に差し掛かり、「このままで大丈夫だろうか」と思い始めました。
もともと体力に自信があるほうではないため、30代・40代と年齢を重ねたあと、今と同じような働き方は無理!
きっと今は良くても、遅かれ早かれ体力的に限界を感じるようになるだろう……
そんな風に思うようになりました。
土・日に休めない(希望休が取りづらい)
介護職は、シフト制(1か月の変形労働時間制)です。
だから希望休を叶えてもらうのはかなり難しい……
“希望休制度があっても形だけになっている”なんて施設・事業所も多いのではないでしょうか。
当時、子どもは3歳で一番カワイイ時期。
「子どもが小さいうちだけでも、休日は一緒に過ごしたい」と考えていた自分にとって、土曜日・日曜日に休めないのはかなりつらい状況でした。
将来が見えなかった
介護職としてベテランになっても、今と待遇(給料)は大きく変わらない!?
当時のぼくは“ユニットリーダー”でしたが、手当はたったの3,000円。
「このまま介護職として昇給してもたかが知れている……」と思うようになりました。
もともと高い志があったわけでもなく、「なんとなく」で足を踏み入れた介護業界。
将来が見えず、自分のキャリアをイメージすることができていませんでした。



なにもしなければ、「このまま歳を重ねても大丈夫なのか?」という不安が募るばかり……
ケアマネを目指すことになったきっかけ
先輩の何気ない一言がきっかけ
とある日の午後、休憩中の先輩から「〇〇くんはケアマネ目指さないの?」と、お話を受けました。
加えて、下記のとおりケアマネになった時のメリットについても教えてくれました。
【ケアマネとして働くメリット】
- 体力的にかなり楽になった
- 自分のペースで働ける
- 土日に休める
- 資格手当で給料がアップ
- 業界について広く詳しくなれる
その先輩は介護職で経験を積み、施設ケアマネになった人で、ぼくより4つ年上。
大変失礼ながら「この先輩にできるなら、ぼくにだってできるかも!?」という気持ちが芽生え始めました。
それまでのぼくは、介護職として現場の仕事に精一杯取り組む日々……
正直、「ケアマネ」という存在について、何となくは知っていても、自分ごととしてはあまり考えたことがありませんでした。
でも、その時の先輩の言葉をきっかけに、きちんと自分のキャリアの1つとして意識するようなりました。
調べていくうちに感じたケママネの可能性
そんな感じで、ぼくは“ケアマネ”という仕事について少しずつ調べるようになりました。
それまでの自分にとってケアマネはどこか遠い存在で、“介護保険の仕組みの中にいる専門職の人”くらいのイメージ。
正直、自分がなるなんて考えたこともありませんでした。
でも、知れば知るほど、ケアマネという仕事には大きな可能性があると感じるように!
【ケアマネの可能性】
- 介護現場の経験がそのまま活かせる
- 「調整力」という専門性が身につく
- チーム(施設)の中心として働ける
- 将来のキャリアの土台になる
- 地域での信頼や役割が広がる



ケアマネを取ったからといって、必ず働く必要もないわけだし……
可能性が広がるなら、チャレンジしてもいいかも!?
ケアマネを取ってからの新しい働き方
ケアマネの資格を取ることで広がる“新しい働き方”は、下記のとおりです。
【新しい働き方】
- 介護現場から「計画・調整」の立場へシフト
- 体力負担の少ない働き方が可能に
- 在宅ケアマネとして地域に近いポジションで
- 施設ケアマネとしてチーム支援に専念
- 複数の資格を活かした複合的なキャリア
- フリーランス(業務委託型)として働く道も
- 法人本部や管理職などマネジメント職へ
介護現場から「計画・調整」の立場へシフト
┗ 直接的な身体介護から離れ、ケアプランの作成や関係機関との連絡調整が主な業務に。
体力負担の少ない働き方が可能に
┗ デスクワーク中心で、腰痛や夜勤の悩みから解放されるケースも多い。
在宅ケアマネとして地域に近いポジションで
┗ 利用者宅を訪問し、地域に根ざした支援を展開。地域資源とのつながりも深くなる。
施設ケアマネとしてチーム支援に専念
┗ 特養や老健などで、施設内スタッフや医療職と連携しながらプラン管理に集中できる。
複数の資格を活かした複合的なキャリア
┗ 介護福祉士・社会福祉士・主任ケアマネなどと組み合わせて、教育・管理職・相談業務へ展開可能。
フリーランス(業務委託型)として働く道も
┗ 法人に所属せず、委託契約で柔軟に働くスタイル。時間も場所も自分で調整できる。
法人本部や管理職などマネジメント職へ
┗ 経験と資格を活かし、事業所の管理者や法人の中核メンバーとしてのキャリアパスも開ける。



新しい働き方の可能性を広げよう!
「辞めたい」「自分には無理」と思っているあなたへ
「辞めたい」「自分には無理」と思っている人でも大丈夫!
最初から自分に自信がある人は存在しません。
“辞める”ではなく“次のステージ”を考える
「もう辞めたい…」そう感じたとき、その気持ちは決して甘えではありません。
むしろ、自分の働き方や生き方を見つめ直す大切なサイン!
そこで「辞める=リセット」ではなく、「次のステージに進むための転機」と考えてみましょう。
ケアマネジャーは、介護の現場で培った経験を次のステージで活かす働き方。
ただ辞めるのではなく、“ステップアップ”という選択肢を一度検討してみるべきです。
勉強法を間違わなければ、必ず合格できる
毎日の仕事に追われて、帰宅すればクタクタ……
家事や育児もある中で、「今さら勉強なんて無理」と思ってしまうのは、当然のことです。
実際ぼくも、資格を取れる人は“特別な人”だと思っていました。
とはいえ、ケアマネ試験は決して手が届かない難関ではありません。
正しい勉強法を押さえ、コツコツと積み重ねていけば、誰でも合格を目指せるレベルです。
そして何より大事なのは、「できない理由」より「どうすればできるか」を探すことだと思います。
誰でも最初は“自信ゼロ”からのスタート
「自分にできるのかな……」ケアマネを目指すとき、ほとんどの人がそう感じます。
制度の知識やケアプランの作成、医療との連携……
聞くだけでハードルが高そうに見えるかもしれませんが、安心してください。
最初から完璧な人なんていません!
大事なのは「やってみたい」と思う気持ち。
学びながら経験を積み、少しずつ自信がついていきます。



将来の選択肢が増やしておけば、心の余裕に繋がるわね!
【まとめ】ケアマネで、人生は変えられる
ケアマネジャーという資格を目指す行為は、単なる“キャリアアップ”ではありません。
それは、働き方を見直すきっかけであり、自分の可能性をもう一度信じるチャンス!
介護現場で培った経験がそのまま武器になり、誰かの人生を支えながら自分の人生も豊かになる……そんな仕事が、ケアマネジャーです。
「介護職を辞めたい」「このままでいいのかな」と立ち止まったあなたにとって、ケアマネという選択肢は、きっと新しい扉を開いてくれるはず。
“ケアマネで、人生は変えられる”それは私自身が、一番強く実感しています。
迷っているなら、まずは一歩踏み出してみましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。