特養の生活相談員になりたいけど、どうしたらよいかわからない人って多いかも。
資格要件が自治体によって異なるから、迷ってしまうよね……
この記事では特養の生活相談員になるためのロードマップを8ステップで解説します。
ステップ | すべき行動 | ルート | なりやすさ・可能性 |
STEP1 | 実務者研修の資格を取る | - | |
STEP2 | 特養の介護職として実務経験を積む | 介護職ルート | |
STEP3 | 介護福祉士の資格を取る | 介護福祉士ルート | |
STEP4 | 介護リーダーとして実務経験を積む | 介護リーダールート | |
STEP5 | デイサービスの生活相談員として実務経験を積む | デイサービスルート | |
STEP6 | ケアマネジャーの資格を取る | ケアマネルート | |
STEP7 | ケアマネジャーとして実務経験を積む | ケアマネ経験者ルート | |
STEP8 | 社会福祉士の資格を取る | 社会福祉士ルート |
特養の生活相談員は誰でもすぐになれる職種ではないため、中長期的な視点で考えることが重要です。
このロードマップを参考にすれば、無資格・未経験からでも迷うことはありません。
すでに介護業界で働いている人も、自分の立ち位置を確認することができます。
順番にすたっぷを進めていけば、特養の生活相談員になれる可能性が高まるよ!
途中で挫折・失敗する可能性が減るね!
ステップ1:実務者研修の資格を取る
最初のステップでは、実務者研修の資格を取るときのポイントをまとめています。
実務者研修は介護業界の入門資格。
定められたカリキュラムを受講すれば必ず取れる資格です。
異業種で働く無資格・未経験者は、必ず取得しよう。
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ルート | なりやすさ・可能性 |
- |
このステップで、特養の生活相談員として転職できる可能性はゼロ。
実務者研修の資格保有は、生活相談員の資格要件に含まれていないからです。
慌てずに次のステップに進むべきね!
ステップ2:特養の介護職として実務経験を積む
実務者研修の資格を取れたら、特養の介護職として実務経験を積みましょう。
このステップでは、特養の介護職として実務経験を積むときのポイントをまとめています。
特養の介護現場を知ることは、特養の生活相談員になるために必要です。
実務者研修の資格を活かしながら、基本的な介護の知識・技術を身につけましょう。
定められた実務経験をクリアすると、介護福祉士の受験資格が得られます。
介護職として実務経験を積むことで、たくさんのメリットが得られるよ!
ルート | なりやすさ・可能性 |
介護職ルート |
「介護職ルート」で特養の生活相談員に転職できる可能性は、きわめて低いと言えます。
「介護職として実務経験を積むこと」だけを生活相談員の資格要件に含めている自治体は、とても少ないからです。
まぁ、そんなに甘くはないわよね……。
ステップ3:介護福祉士の資格を取る
受験資格を得ることができたら、介護福祉士の資格を取りましょう。
このステップでは、介護福祉士の資格を取るときのポイントをまとめています。
介護福祉士は、介護に係る一定の知識や技能を習得していることを証明する国家資格。
けれども、ケアマネジャーや社会福祉士に比べると試験の難易度は高くはありません。
介護福祉士国家試験の過去5年間の合格率は、70%前後で推移しています。
高い合格率だから、しっかりと勉強すれば必ず取得できるよ!
ルート | なりやすさ・可能性 |
介護福祉士ルート |
「介護福祉士ルート」で特養の生活相談員に転職できる可能性は、まだまだ低いと言えます。
介護福祉士国家試験の難易度は高くないため、資格を保有している人がたくさんいるからです。
介護福祉士の資格保有を生活相談員の資格要件に含めている自治体は多いですが、上記の理由より転職の武器にはなり得ません。
介護福祉士の資格だけでは不十分なのね~。
ステップ4:介護リーダーとして実務経験を積む
介護福祉士の資格を取ったあとは、介護リーダーとして実務経験を積みましょう。
このステップでは、介護リーダーとして実務経験を積むときのポイントをまとめています。
特養の介護職として実務経験を積んでいけば、遅かれ早かれ介護リーダー等の中間管理職を任されることになるでしょう。
中間管理職としての実務経験は、リーダーシップ・マネジメント能力を高める機会になります。
施設や法人によって「介護主任」「フロアリーダー」などと呼称が異ったり、職位が細分化されている場合もありますが、メリットがあるという点では変わりません。
施設全体の中間管理職を担う生活相談員には、高いリーダーシップ・マネジメント能力が求められます。
まず先に介護部門の中間管理職として介護リーダーを経験し、無理なく段階的なキャリアアップに繋げましょう。
介護福祉士の資格取得後、定められた実務経験をクリアすると、ケアマネジャーの受験資格が得られます。
介護リーダーとしての実務経験は、特養の生活相談員になっても必ず役に立つよ!
ルート | なりやすさ・可能性 |
介護リーダールート |
同じ介護職であっても「介護職ルート」より「介護リーダールート」のほうが、特養の生活相談員に転職できる可能性は高くなります。
ただ単に介護現場を知っているだけではなく、リーダーシップ・マネジメント能力に長けた人こそ、採用側の求めている人材だからです。
高いリーダーシップ・マネジメント能力は、転職時に自分の武器になります。
介護リーダーとしての経験値は、特養の生活相談員になったあとも活かされるのね!
ステップ5:デイサービスの生活相談員として実務経験を積む
介護福祉士の資格を取ったあとは、デイサービスの生活相談員として実務経験を積むことも選択肢となります。
介護リーダーとして実務経験を積んでから転職してもかまいません。
このステップでは、デイサービスの生活相談員として実務経験を積むときのポイントをまとめています。
特養の数は全国に約10,000件、デイサービスはその4倍の約40,000件。
単純に数が多ければ求人数も多くあるため、特養よりもデイサービスのほうが生活相談員に転職できる可能性が高いと言えます。
反対に利用者や働くスタッフの数は、デイサービスのほうが少ない……。
中間管理職としての負担も考慮すると、先にデイサービスの生活相談員を経験し、無理なく段階的なキャリアアップに繋がるでしょう。
定められた実務経験をクリアすると、ケアマネジャーの受験資格に加えて、社会福祉士養成施設の入学資格も同時に得ることができます。
2つ同時に資格取得を目指せるため、一石二鳥だよ!
ルート | なりやすさ・可能性 |
デイサービスルート |
「デイサービスルート」で特養の生活相談員に転職できる可能性は、やや高いと言えます。
特養・デイサービスと働く場所が違っても、生活相談員の本質的な役割・立ち位置に変わりはないからです。
デイサービスの生活相談員として実務経験を積むことは、リーダーシップ・マネジメント能力を高めるだけでなく、ソーシャルワークの視点も養えます。
特養にこだわらず、まずはデイサービスの生活相談員を経験してみることもアリよね!
ステップ6:ケアマネジャーの資格を取る
実務経験を積み、受験資格を得ることができたら、ケアマネジャーの資格を取りましょう。
このステップでは、ケアマネジャーの資格を取るときのポイントをまとめています。
ケアマネジャーは介護支援のスペシャリストで、ケアマネジメントを実践できる公的資格。
ケアマネジャー試験の合格率は10~20%で、難易度はとても高いです。
合格率が70%前後の介護福祉士国家試験と比較すると、難易度の高さが伺えます。
勉強せず試験に臨めば、確実に不合格となるでしょう。
ぼくの周りには試験に何度もチャレンジし、不合格を繰り返している人がたくさんいます。
勉強時間を確保し、きちんとした試験対策が必要だね!
ルート | なりやすさ・可能性 |
ケアマネルート |
「ケアマネルート」で特養の生活相談員に転職できる可能性は、とても高いと言えます。
ケアマネジャー試験の難易度は高く、資格を保有している人が少ないからです。
ケアマネジャーとして実務経験を積んでいなくても、「合格するために努力したプロセス」を評価する施設・法人は多くあり、資格を保有しているだけで転職の大きな武器になります。
受験資格が厳しくなったことで受験者数自体が減り、相対的に合格者数も減っているようね……。
ステップ7:ケアマネジャーとして実務経験を積む
ケアマネジャーの資格を取ったら、ケアマネジャーとして実務経験を積みましょう。
このステップでは、ケアマネジャーとして実務経験を積むときのポイントをまとめています。
ケアマネジャーは、ケアマネジメントを行う職種。
ケアマネジメントとは、介護や医療サービスを必要とする人の生活を支援するために、必要なサービスを適切に調整することです。
ケアマネジメントは、ケアマネジャーしか行うことができない業務独占であるため、経験しておくと良いでしょう。
定められた実務経験をクリアすると、主任ケアマネジャーの資格要件に加えて、社会福祉士養成施設の入学資格も得ることができます。
ケアマネジャーの資格だけでなく、社会福祉士の資格取得を目指すなら、ケアマネジャーとしての実務経験は必須と言えるステップです。
ぼく自身も居宅ケアマネジャーとして実務経験を積んでから、特養の生活相談員になりました。
ケアマネジャーの実務経験を活かせば、社会福祉士の資格取得を目指せるよ!
ルート | なりやすさ・可能性 |
ケアマネ経験者ルート |
「ケアマネルート」より「ケアマネ経験者ルート」のほうが、特養の生活相談員に転職できる可能性は高くなります。
ケアマネジャーが実践するケアマネジメントは、生活相談員が実践するソーシャルワークに類似しているからです。
「資格を持っているだけの人」より「資格を活かして経験した人」のほうが、採用側にとってメリットが大きいと言えます。
特養の生活相談員として即戦力が見込まれるのは、ケアマネ経験者よね!
ステップ8:社会福祉士の資格を取る
社会福祉士養成施設の入学資格を得たら、社会福祉士の資格を取りましょう。
このステップでは、社会福祉士の資格を取るときのポイントについてまとめています。
社会福祉士は、福祉・医療に関する相談援助の専門職として認められた国家資格。
社会福祉士国家試験の過去5年間の合格率は、30%前後で推移しています。
ケアマネジャーと同様に、とても難易度の高い資格です。
出題範囲が広いため、試験対策は必須だね!
>>絶対に失敗しない!社会福祉士の通信講座を選ぶポイントとおすすめランキングTOP9
ルート | なりやすさ・可能性 |
社会福祉士ルート |
「社会福祉士ルート」で特養の生活相談員に転職できる可能性は、きわめて高いと言えます。
ケアマネジャーと同様で、社会福祉士国家試験の難易度は高く、資格を保有している人が少ないからです。
社会福祉士の資格は、介護福祉士やケアマネジャーとは違い、全国どこの自治体でも共通する生活相談員の資格要件として定められています。
生活相談員はソーシャルワーカー。
社会福祉士の資格は、ソーシャルワーク専門職としての証であり、目指す価値は大きいです。
ここまでくれば、自信を持って転職できるわね!
すべてのステップ:転職活動する
これまで解説したどのステップにおいても、転職は可能性のある選択肢の1つです。
転職を成功させるために必要なのは、まず「転職活動」を始めること。
実際の「転職」と「転職活動」は違います。
転職活動するときのポイントは下記のとおりです。
転職活動は自分の市場価値・立ち位置を確かめ、転職するための準備段階であると捉えましょう。
転職活動を行っても、必ず転職する必要はありません。
ステップを進めるたびに転職活動を行えれば、良い転職先が見つかる可能性は高くなります。
無資格・未経験者であっても早めに転職活動を始めて、介護業界について詳しくなりましょう。
転職活動は簡単で大して時間はかからず、お金もかからないため、やらない理由がありません。
転職活動は、どのステップでもできることだよ!
無資格・未経験者であっても、メリットは大きいわね!
>>ニーズ別に紹介!福祉・介護職のおすすめ転職エージェント4社
まとめ:ロードマップを活用して特養の生活相談員になろう
この記事では、特養の生活相談員になるためのロードマップを8ステップで解説しました。
今回解説したステップは下記の通り。
ステップ | すべき行動 | ルート | なりやすさ・可能性 |
STEP1 | 実務者研修の資格を取る | - | |
STEP2 | 特養の介護職として実務経験を積む | 介護職ルート | |
STEP3 | 介護福祉士の資格を取る | 介護福祉士ルート | |
STEP4 | 介護リーダーとして実務経験を積む | 介護リーダールート | |
STEP5 | デイサービスの生活相談員として実務経験を積む | デイサービスルート | |
STEP6 | ケアマネジャーの資格を取る | ケアマネルート | |
STEP7 | ケアマネジャーとして実務経験を積む | ケアマネ経験者ルート | |
STEP8 | 社会福祉士の資格を取る | 社会福祉士ルート |
特養の生活相談員になるためには、途中で迷わないよう、中長期的な視点で考えることが重要です。
さぁ、一緒に特養の生活相談員を目指しましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。