
ケアマネジャー試験に合格するためには、どのような勉強法が効果的なのかしら?
独学で合格できるのか、とても不安だわ……



合格率は20%前後と、難易度は高そうに見えるよね……
けれども、間違えた勉強法を選択しなければ、独学でも十分に合格できる難易度だよ!
【直近5年間の受験者・合格者・合格率の推移】
年(回) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年(第27回) | 53,699人 | 17,228人 | 32.1% |
2023年(第26回) | 56,494人 | 11,844人 | 21.0% |
2022年(第25回) | 54,406人 | 10,328人 | 19.0% |
2021年(第24回) | 54,290人 | 12,662人 | 23.3% |
2020年(第23回) | 46,415人 | 8,200人 | 17.7% |
ぼく自身は、合格者を何人も排出した塾講師でなければ、教育のプロでもありません……
けれども、ケアマネジャーを含めた複数の資格試験にすべて一発合格したという実績があります!!






この記事では、ぼくの経験・調査をもとに、ケアマネジャー試験に独学で合格するための効果的な勉強法を解説します。
年齢・性別・職業を問わず、どなたでも活用できる方法で、わかりやすくまとめました。
サクッと、ご覧ください!
【結論】過去問を繰り返し解こう!


結論から言うと、独学でケアマネジャー試験に合格するためには、過去問を繰り返し解くこと(過去3年分×3回)が最優先です。
また、過去問が8割程度解けるようになった後に予想問題に挑戦することで、さらに効果的な勉強となります。
・過去問を繰り返し解こう! ※過去3年分×3回
・予想問題に挑戦しよう! ※過去問が8割程度解けるようになった後
その大きな理由は、下記のとおりです。
【過去問を繰り返し解き、予想問題に挑戦するべき理由】
- テキスト(参考書)を活用したインプット重視では、試験で問われる知識を習得できないから
- インプットよりも、アウトプット重視の方が効率的だから
- 過去問を解くだけでは、類似する問題や初めて見る問題への対応力が身に着かないから
テキスト(参考書)を活用した勉強では、知識を習得した気分になりますが、実際の試験で問われる知識を習得することはできません。
テキストでインプットだけを繰り返しても、知識は習得できたのに試験でうまく活用きないという状態に陥りがち……



解説を読んだ時に「なんだ、これのことか。知ってたのに間違えた……」となるパターンだね。
一方、過去問を繰り返し解く勉強法は、実際の試験で問われる知識を習得できるのはもちろんのこと、問題に慣れながら苦手な部分にも気づくことができます。
つまり、過去問を繰り返し解くアウトプット重視の方がより効率的に知識を習得することができるというわけです。
過去問題集には解説までわかりやすく掲載されているため、よほどのことがない限り、テキストがなくても困る(理解に苦しむ)ことはありません。



たしかに家電を使ったりゲームで遊ぶ時も、最初から説明書・攻略本をすべて読み込んで始める人は少数派だわ……。
参考書(テキスト)は、わからなくなった時にサポートしてくれる書籍だと考えればよいのね!



そうそう!
試験対策もまったく同じで、まずは過去問を解いてみることが大切だよ!
ただし過去問を繰り返し解くだけでは、過去問は解けるのに類似する問題や初めて見る問題を解けないという状態に陥る場合があります。
そこで効果的な勉強法が、予想問題に挑戦することです。
予想問題に挑戦すると、過去問を解くだけでは習得しきれなかった周辺知識を補うことができます。
(解けなかった問題は、理解度の浅い部分である可能性が高いです)
また、類似する問題や初めて見る問題への対応力も身に着きます。



力試しにもなるし、一石二鳥よね!
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過去問を活用した勉強のポイント


ここからは過去問を活用した勉強のポイントについて、詳しく解説していきます。
ぼくの考える勉強のポイントは、下記のとおりです。
【過去問を活用した勉強のポイント】
- なるべく早く始める
- 毎日やる(やらない日を作らない)
- 何度も繰り返し解く(周回する)
- 解答・解説を深掘りする(問題を丸暗記しない)
- 1つの問題にこだわりすぎない
- 不正解が続く問題を分析する
- 最近の傾向や制度の改正を確認する
なるべく早く始める
ケアマネジャー試験は、医療・介護・福祉等の幅広い分野の知識が求められます。
よって勉強は、なるべく早く始めるに越したことはありません!
ケアマネジャー試験で出題される試験内容は、下記の2分野です。
【試験分野】
- 介護支援分野…25問
- 保健医療福祉サービス分野…35問
▼出題基準等の詳細はこちら(各都道府県リンクより確認)



社会福祉士や介護福祉士に比べると、出題される問題数自体は少ないわね。
ケアマネジャー試験を受験するためには、5年以上かつ900日以上の実務経験が必要です。
よって、「仕事との両立で大変!」という方が多いのが実情……
出題される問題数自体は少ないですが、「忙しくて勉強する時間がとれなかった」とならないよう、なるべく早く勉強に取り掛かかりましょう!



ぼくが勉強を始めたのは、約半年前(6月頃)でした!
毎日やる(やらない日を作らない) ※習慣化が一番重要!
「毎日やること=習慣化」こそ、試験に合格するために一番重要と言っても、過言ではありません。
「勉強を習慣にすることなんて無理だよ……」と考えているそこのあなた!
そんなことはありません。
コツさえ押さえてしまえば、誰でも無理なく習慣化ができます。
ぼくの考える勉強を習慣化するためのコツは、下記の6つです。
【勉強を習慣化するためのコツ】
① 周囲に宣言する
② 小さく始める
③ トリガー(きっかけ)を作る
④ やらないと気持ち悪くなる仕組みを作る
⑤ ご褒美を設定する
⑥ 仲間を作る



1つずつ詳しく解説するよ~
① 周囲に宣言する
周囲の先輩・同僚・後輩などに宣言していた、ぼくの宣言内容は、下記のような感じです。
・「必ず一発で合格してやる!」
・「そのために毎日欠かさず勉強している!」
・「カッコいいケアマネジャーになりたい!」
自分が発した宣言によって、「やらなければならない」「絶対に合格してやる」という心理が働くでしょう。
途中で諦めることが難しくなり、勉強を継続するモチベーションの維持・向上へと繋がります。
負けず嫌いのぼくには、ピッタリの方法でした!
宣言しておけば、周囲の協力も得られやすくなります。
②小さく始める
最初から「毎日2時間勉強するぞ!」という大きな目標を立てる人がいますが、あまり良い方法ではありません。
そんな人に限って途中で息切れし、習慣化に失敗……という人が多い傾向が……
まずは大きな目標を設定せず、小さく始めることが大切です。
「毎日10分でいいからやろう」「一問でいいから解いてみよう」と、小さな目標を立てるのが良いでしょう。
③トリガー(きっかけ)を作る
「トリガー(きっかけ)」とは、勉強するためのスイッチのようなものです。
自分に合ったトリガーを作ることで、習慣化がしやすくなります。
・時間に紐づける…朝の5時に30分、夜の9時に1時間 など
※POINT:他の予定とセットにする
・場所に紐づける…自室、カフェ、図書館 など
※POINT:心地いい場所、行きやすい場所を選ぶ
・行動に紐づける…コーヒーをいれたら、お風呂に入った後 など
※POINT:すでに習慣になっている行動とセットにする
・視覚的に紐づける…机の見えるところに問題集、スマホの壁紙に目標を設定 など
※POINT:視覚に入りやすい場所を選ぶ
・音や音楽に紐づける…雨音を聴きながら、BGM・サントラを聴きながら など
※POINT:歌詞がないBGMや自然音がおすすめ
④ やらないと気持ち悪くなる仕組みを作る
勉強を習慣化するためには、やらないと気持ち悪くなる仕組みを作ることが必要です。
一番のおすすめは、連続記録をつけることです。
連続記録をつけることで、「連続記録を途絶えさせたくない」「少しでもいいからやらないと」という気持ちが高まります。
・カレンダーに 「✔チェック」をつける
・アプリで勉強の習慣を記録する
・勉強ノートに日付と時間を記入する
ぼく自身は「勉強ノートに日付と時間を記入する」という方法で、習慣化しました。
試験合格後、「よく頑張ったなぁ」と自分を誉めながら、溜まった勉強ノートを見返した記憶があります。
⑤ ご褒美を設定する
人間の脳はご褒美(報酬)を得ると、ドーパミン が分泌されます。
ドーパミンとは脳内で合成されるホルモンの一種で、「3大幸せホルモン」の1つです。
やる気・集中力・モチベーションに関与し、ポジティブな気持ちを生み出す効果が期待できます。
・勉強がポジティブな行為として認識される
・「勉強後は楽しいことがある」と脳が覚える
・やる気・集中力・モチベーションが高まる
・達成感が得られやすくなる
自分に合った小さなご褒美を設定することで、習慣化がしやすくなります。
最終的には、ご褒美がなくても勉強ができるようになるかも!?
⑥ 仲間を作る
勉強を毎日続けるために「仲間を作ること」はは、非常に効果的です。
一人だとサボりやすいが、仲間がいると「みんな頑張っているから、自分も頑張ろう」と思えるようになります。
ぼくには、同時期に特養の介護職(ユニットリーダー)で、一緒にケアマネジャーを目指す仲間がいました。
(「一緒に合格しよう!」「あいつには負けられない!」と士気を高め合いました)
誰でも良いというわけではありませんが、同じ目標に向かう仲間を作り、士気を高め合うのが良いでしょう。



「毎日やること」が一番重要なのが、よく伝わってきたわ!
そのためにも、①~⑥のコツを押さえて行動しないとね。
【勉強を習慣化するためのコツ】
① 周囲に宣言する
② 小さく始める
③ トリガー(きっかけ)を作る
④ やらないと気持ち悪くなる仕組みを作る
⑤ ご褒美を設定する
⑥ 仲間を作る
やらない日を作ってしまうと「昨日もやらなかったし、今日もいいか」といったように、習慣の崩壊に繋がります。
どうしても疲れた時、モチベーションが上がらない時は「5分だけ」「一問解くだけ」という感じでも大丈夫!
勉強を習慣化させ、「少しでもいいから毎日やる」「やらない日は絶対に作らない」という姿勢と強い気持ちを持ちましょう。



一日一日、頑張った自分を誉め続けることが大切だよ!
何度も繰り返し解く(周回する)
エビングハウスの忘却曲線によると、人は学習した内容の約70%を翌日には忘れてしまうと言われています。
「しっかり覚えた!」と思っていても、翌日思い出そうとすると思い出せない……
このような経験は、誰にでもあるでしょう。
脳は情報が何度も繰り返されると「重要である」と判断し、長期記憶として保存します。
つまり、短期記憶から長期記憶に移行するためには、何度も繰り返し解くことが一番効果的だということです。
せっかく購入した過去問題集を1周だけで終えるなんて、もったいない!
最低でも3回は過去問を周回し、知識・記憶の定着に努めましょう。



ちなみに、ぼくは過去問を10周くらいしました(笑)



それはちょっとやりすぎじゃない?(笑)
でも、それくらいの気持ちで行ったほうが良いかも!
解答・解説を深掘りする(問題を丸暗記しない)
過去問を繰り返し解くことを勧めると、問題自体を丸暗記しようとする人がいますが、それでは意味がありません。
また、自分でも無意識のうちに「この問題の答えは 3 と 5 だったよな」という感じで、問題と解答を結び付けて記憶してしまうこともしばしば……
このような状態を防ぐためには、問題に対する解答・解説を深掘りすることが必要です。
ご存じのとおり本番の試験では、過去の問題がそのまま出題されるわけではありません。
問題の表現や角度が変わったり、類似する問題への対応力が身につくよう、「なぜ?」「どうして?」の部分について理解を深め、他の問題とも関連付けて覚えましょう。



問題の丸暗記はご法度だよ!
不正解が続く問題を分析する
ケアマネジャーの試験は、全60問で5肢複数式(5つの選択肢から複数を解答する形式)で行われます。
合格基準は正答率70%以上で、問題の難易度によって補正された点数となります。
(介護支援分野:18点、保健医療福祉サービス分野:25点が基準)
また、「介護支援分野」「保健医療福祉サービス分野」の両方が合格基準点を超えることも必要です。
つまり、いくら両分野の合計点が高くても、どちらかの分野に偏っていると合格にはなりません。
【年別の合格基準点】
年(回) | 介護支援分野(全25点) | 保健医療福祉サービス分野(全35点) |
---|---|---|
2024年(第27回) | 18点 | 25点 |
2023年(第26回) | 17点 | 24点 |
2022年(第25回) | 18点 | 26点 |
2021年(第24回) | 14点 | 25点 |
2020年(第23回) | 13点 | 22点 |
▼合格基準等の詳細はこちら(各都道府県リンクより確認)
よって、合格するためには、苦手な分野(得点の偏り)を減らすことが必要です。
普段の実務で触れる機会の少ない「介護支援分野」の問題に対し、苦手だと感じる受験者は多いように思います。



介護職(介護福祉士)の受験者は、特に難しいと感じるかも……
過去問を周回すると「あ、この前も間違えた」「分かっていたはずなのに……」といったように、不正解が続く問題が出てきます。
不正解が続くということは、あなたの理解が浅く苦手な科目である可能性が高いと言えるでしょう。
苦手なままにしておくと、分野の偏りをつくってしまう原因にもなりかねません……
不正解が続く問題を分析し、「なぜ間違えたのか?」「どの部分がわからないのか?」を明確にすることが大切です。



苦手な問題はそのままにせず、きちんと向き合おう!
最新の傾向や制度の改正を確認する
過去問題集で勉強する際に注意したいのは、最新の情報ではないことです。
試験問題で扱われる統計データ・法律・制度は、変化し続けています。
医療保険は2年、介護保険は3年ごとに法改正があり、直近で改正された制度は出題されやすいので必ずチェックしておきましょう。
最新の問題集・テキストの多くは、解答・解説で法改正に触れています。
自分で調べたり、間違いがないかを都度確認していては効率が悪く、時間がもったいない!
最新の傾向や制度の改正を確認するためには、少しコストがかかっても、問題集・テキストは最新のものを購入するのが良いでしょう。



数年前の問題集・テキストを使っている人は要注意ね!
過去問が解けるようになったら、予想問題に挑戦しよう!


過去問が8割程度解けるようになったら、いよいよ次のステップ!
自分の力試しを兼ねて、予想問題に挑戦しましょう。
【予想問題に挑戦するべき理由】
- 過去問を解くだけでは、類似する問題や初めて見る問題への対応力が身に着かないから
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【2025年最新(第28回)】独学で合格!ケアマネジャー試験対策におすすめの問題集・テキスト一覧
予想問題に挑戦することで、これまで見た類似する問題や初めて見る問題への対応力が身に着きます。
「これまで蓄積した知識を応用しながら解く」という感覚は、とても重要です。
模擬試験のように時間を設定して実施することで、本番さながらの体験になるでしょう。
この感覚を体感しておくことは、大きなアドバンテージになります。
ただし、予想問題の挑戦が直前すぎると、思うような点数(結果)が取れなかった場合に慌てることになるため、注意が必要です。
不正解だった問題を分析する時間を確保しておきましょう。



ぼくの場合、試験まで残り2カ月で、予想問題に挑戦したよ!
【まとめ】勉強法で迷ったら、とりあえず過去問を繰り返し解こう!


ここまで読んでも、どうしたらよいかわからない……
そんな人は、とりあえず過去問を繰り返し解いてみるところから始めてみましょう!
【過去問を繰り返し解くべき理由】
- テキスト(参考書)を活用したインプット重視では、試験で問われる知識を習得できないから
- インプットよりも、アウトプット重視の方が効率的だから
問題集・テキストを購入したい人はこちら /


【2025年最新(第28回)】独学で合格!ケアマネジャー試験対策におすすめの問題集・テキスト一覧
ケアマネジャー試験は、独学でも十分に合格できる難易度です。
効果的な勉強法を選択し、ケアマネジャー試験に合格しましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。





